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シラバスデザイン [作成:教育学 鄭 仁星 教授/CTLチーム]

シラバスとは

シラバスとは教員と学生間の取り決め、いわば契約書として位置づけられ、教員が学生に対してどのような授業内容を保障するのかを明示するためのツールです。そのためには、担当する授業科目の概要や学習目標、授業計画、成績基準等をできるだけ具体的に記述することが重要です。学生がその授業で何を学び、目標達成時にはどのような知識・スキルが得られているのかイメージできるよう心がけてください。コースの方向性と見通しについて具体的に把握することで、学生はコースの最後まで学習意欲を維持しやすくなります。

シラバスは本学の入学を希望する受験生も含め、学生と教員の両方にとって大きな役割を担っています。ICUでは、授業開始の第一週目は履修登録の変更が可能な期間であるため、興味のあるクラスを見て回り、実際の教員の雰囲気やクラスの様子などを確かめる学生もいます。そのため、授業初回のシラバスには、学生がどのコースにとどまり、どのクラスをキャンセルするかを決めるにあたり、とても重要な意味があります。

効果的なシラバスには、次のような成果が期待できます。

 

  • 学生
    • 授業選択や履修計画を立てる際の重要な情報となる
    • その講義で達成すべきレベルや学習目標が理解できる
    • 事前に担当教員のスタイルやコース内容を理解し、授業に向けて準備ができる

 

  • 教員
    • 綿密な授業計画を立てることで、円滑な講義運営を行える
    • 授業スタイルや授業の内容、課題や成績評価等の情報について、事前に学生と共有できる
    • 他の教員と講義内容を共有することで、教員自身の授業改善につながる

 

  • 受験生
    • 本学で行われている授業を知る手がかりとなる

ジェイ・パークス氏とメリー・ハリス氏(2002年)によると、シラバスの目的として次の3つを挙げています。1)契約書としてのシラバス 2)恒久的な記録としてのシラバス 3)学習ツールとしてのシラバス。詳細については、こちらの記事 “The Purpose of a Syllabus” をご覧ください。

 

効果的なシラバスを作成するには

一般的なヒント

1)根拠を示す

その授業がどのように興味深く、いかに重要であるかという根拠を書くことで、学生は興味を引かれ、学んでみたいという学習意欲が高まります。理論的に授業の魅力が伝わるシラバスは間接的に学習意欲を高める一方、授業のテーマや与えられる課題の重要性について説明がないものは、学生の学習意欲とモチベーションを下げてしまいます。

 

2)具体的に記載する

説得力のあるシラバスには、比較的コースの詳細が書かれており、学生はシラバスから授業構成や内容、またその授業の見通しについて具体的にイメージすることが可能です。また、学生はそのコースの詳細を把握することにより、履修前の不安やコースに対する誤った理解を減らすことができます。授業の詳細が分かるシラバスとは、長々と文字が書かれているものではなく、むしろ有益な情報が簡潔に記載されています。それぞれのコースにおいて、その内容や授業構成は異なりますが、コースの目的や課題、成績評価基準やその方法、試験などの行事予定、教員の連絡先、コースポリシー、参考文献などの情報については、ほとんどのコースにおいて例外なく提供されています。授業計画を立てられる際には、本学のICUシラバステンプレートを是非ご活用ください。

 

3)見直しと改訂

シラバスは、一度作成すれば完成するものではありません。教員は、1回のティーチングサイクルが終わる毎にシラバスを見直し、次回の指導に関連する情報について改訂していく必要があります。

以下のPDCAサイクルは、このページを要約したものとなり、また、シラバスの定期的な改訂の際にはどうぞお役立てください。

  • P(Plan):学習目標と授業計画
  • D(Do):シラバスに沿った授業の実施
  • C(Check):教員による成績評価と学生による授業評価         
  • A(Action):評価に基づく授業改善・シラバスの見直し

 

シラバスデザイン

必須項目については、「シラバス入力項目」ページをご覧ください。

参考文献

  1. Syllabus Design (UC Berkeley)
  2. Example of Student Responsibilities Statements (Stanford University)