ICU Peace Bell 奨学金 スカラーの声

アドヴァンスメント・オフィスへ寄せられたスカラー(奨学金受給者)からの声をご紹介いたします

 

入学時に寄せられた感謝の声と今後の抱負

  • ICU Peace Bell奨学金を受給できることに感謝しています。ICUでの学びはもちろん、出会いを大切にし、多様なバックグラウンドを持つ人との交流や、様々な課外活動に積極的に参加し、充実した大学生活を送りたいと考えています。(2020年4月)

 

  • この度はご選出頂き本当にありがとうございます。寄付者の方々への感謝を胸に、スカラーの精神を未来に繋げたいです。私がテーマに置く「女性が活躍する社会」への貢献を軸に、ICUで広く学び、実社会に活かしていきたいです。(2020年4月)

 

  • I am honored to have been chosen as a Peace Bell scholar. To be an exemplar to other students is an important responsibility, and I will give it my utmost. I will strive to be the exemplar that I am required to be, and I hope that I can prove to my fellow students that I am worthy of the privilege of being a Peace Bell scholar. I look forward to the next four years that I will spend at ICU. (2020年4月)

 

  • この度は奨学金を頂いてICUに入学できること、大変嬉しく思います。残念なことに春学期はオンライン授業ということで同級生と顔を合わすのは先になってしまいましたが、これから4年間、学友と力を合わせて頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。(2020年4月)

 

  • この度は、スカラーに選んでいただき、ありがとうございます。せっかくの大学4年間を、無駄にすることなく、目一杯勉強し、多様な人と関わり合いながら、沢山のことを吸収していきたいと思います。(2020年4月)

 

  • 数ある大学の中から、本当に自分の行きたい大学として、ICUに来ることができたことが、非常に嬉しいです。ふつつかですが、多くの授業を受け、仲間と関わる中で教養を深めると共に、人間としても大きく成長できるような一年にしたいです。(2020年4月)

 

  • I am extremely happy and thankful for being chosen as an ICU peace bell scholar. I shall use this opportunity to dedicate myself to self-improvement and be able to give back to society and work together with ICU to bring world peace and happiness.(2020年4月)

 

卒業を前に寄せられた4年間のご報告と今後の抱負

  • ICUでの4年間は学習意欲が湧く、大変充実した学生生活を送れました。卒業後の抱負としては、未来の若者に還元できる人になることです。(2020年2月)

 

  • ICUで得た最大の学びは「問い続けること」。人生は問いと決断の連続だが、”己を知る”ことの大切さを持ち、常に貪欲な姿勢を持ち続けたい。(2020年2月)

 

  • 4年間で視野を広げ、また興味のあることを追究することができました。これからも、もっと学び、アウトプットしていきたいと思います。(2020年2月)

 

  • ICUでは幅広い知識と多様な価値観と共に、日本語教師になるための学びと経験を積むことができました。自分自身も学び続けながら、言語の面白さ、奥深さを伝えられる教師でありたいです。(2020年2月)

 

  • 理想と現実に対峙した4年間で対話から真摯に向き合うことを学びました。IT業界に就職後も、問いかけることを学びと実践の柱とし、トーチリレーの担い手として貢献していきます。(2020年2月)

 

  • ICUでは大切な友人たちとの何気ない会話が楽しく忘れられない思い出です。卒業後は社会人1年目としてがむしゃらに働き、成長していきたいと思います。(2020年2月)

 

  • ICUでの経験を通して私の世界は文字通り広がりました。自分の人生と世界の繋がりを意識しつつ、これからも更に大学院で学びを深めていきたいです。(2020年2月)

 

  • ICUでの学びは、私にとって一生の財産となりました。人の支えにより得られたこの財産を、社会にいかに還元できるかを考え、行動できる社会人になりたいです。(2020年2月)

 

  • やりたいこと、やらなきゃいけないことをこの四年間でたくさんできました!これからも考古学を勉強し続けて、たくさん学びます!コロナウイルスに負けず留学したいです!(2020年2月)

 

  • 卒業後は、大手人材会社にて精進してまいります。配属は広島県と、縁もゆかりもない土地ですが、不安よりもわくわくが大きいです。(2020年2月)

 

卒業してからも届く感謝の声

  • ICU の精神を受け継いで

ICU Peace Bell 奨学金に応募した時の書類で、今でも印象に残っている設問があります。それは、ICU 創立の経緯について調べ感想を書いてくださいというものでした。第二次世界大戦の反省を元に、人類平和に貢献する人物育成のために創立されたこと、また国や立場、信仰などの垣根を超え、平和を強く願う多くの人々の寄付によって支えられたことを知り、とても感銘を受けたことを覚えています。その系譜を受け継いだPeace Bell 奨学金に支えられ、ICU での学生生活があったからこそ、今の自分がいます。

ICU での授業やサービスラーニングの経験から教育分野に関心を持ち、現在は私立大学の図書館で司書として働いています。ICU で学問分野にとらわれず幅広い考え方を学べたことで、様々な学生や教員への学修・研究のサポートを楽しみながら行うことができています。またアメリカでの交換留学の経験から、消極的だった自分が人と積極的に関わっていくことを学びましたし、ICU に漂う、人との違いを受け入れ合う精神が、今も自分の中にずっと生きつづけていると感じます。そんなICU での学びを支え続けてくださったPeace Bell 奨学金と寄付者の皆様には、感謝してもしきれません。


社会人になってから、ICU 初代学長の湯浅八郎先生の著書『若者に幻を』を読む機会がありました。その中の「ICU 私見」という項に、こんな言葉があります。
“私は多数の有為な卒業生諸君が大企業や官庁関係の機関や学界にあって華々しく活動しておられることを大いなる誇としていますが、同時にそれにもまして多くの卒業生諸君が地方に在ってそれぞれ自分の持味を活かし黙黙として自由に、いわば草の根運動的奉仕に開拓者的健闘をつづけておられることに不断の敬意と感謝とを捧げている次第です。卒業生諸君、申すまでもなく問題は世評の如何ではありません。ICU らしい設問は、自己の天分に応じ、神の前に正しく生きているか否かではありませんか。”

自分のやっていることやあり方に不安を感じ、悩むことも多々ありますが、この言葉に何度も救われています。このICU の精神を胸に刻み、献学当初から受け継がれているICU 生としての使命を次の世代につなげるべく、自分の進むべき道を進んでいきたいと思います。また、様々な場で活躍されてきた先輩方やスカラーの皆様とお会いできる機会を楽しみにしております。

(2018年 ICU Peace Bell奨学金 卒業スカラーより)

 

  • 今の私を育んだICU Peace Bell 奨学金

兄のキャリアチェンジと弟の進学、そして私の受験時期が重なった2010 年秋。進学を意識し始めて以来、両親の経済的な負担が少ない方向での大学進学の道を模索している中でICU Peace Bell 奨学金の制度を知りました。当時ICU に在学していた先輩からかなり狭い門だと訊いていましたが、部活動の顧問教諭の多大なお力添えをいただきつつ応募し、無事スカラーに選出いただきました。当時は言葉にできませんでしたが、「自分の希望を応援してくれる人がいる、受け入れられた」という感覚は、大学生活を通じて私の人格の一部に昇華されていきました。

高校時代の交換留学、大学時代の留学経験や学習ボランティア、留学生のサポート活動…これまでの経験一つひとつが現在のキャリア形成においても道標になっています。何より、ICU というキャンパスの多様性― どのようなことに対しても建設的に批判的でありながら、共存しているキャンパス― が、今の私の人格を特徴づけています。

卒業して早4 年目、現在は都内に拠点を持つ学校法人の企画部門に所属しております。自身の所属する学園やグループが有する資源を理解しつつ、省庁や自治体の抱える課題解決に向け事業提案をしております。教壇に立つ形ではありませんが、広い角度で教育に携われていることに感謝しています。また英語力を期待され、学内の部門を越えて仕事を依頼されることも増えて参りました。広い視野と語学力が衰えることのないように、またこれまで以上に自分の「やってみたい!面白そう!」という感覚を磨きながら、自身の人生をつくっていく―これが一つの恩返しになると信じながら邁進してまいります。

昨年秋に発足した同窓会 Peace Bell Scholar 支部では、各世代間の連絡手段を整備するなど、少しずつ支部としての形態を整えております。メンバーの中には支部という枠にとらわれず、同窓会活動に積極的に参画している姿も見受けられます。今後も在校生・卒業生だけでなく寄付者の皆様ともコミュニケーションを図っていきたい―これは支部のメンバーに通底する思いです。引き続き長い目で活動をお見守りいただければ幸いです。

(2018年 ICU Peace Bell奨学金 卒業スカラーより)

 

  • 寄付者とスカラーの繋がりを求めて

ICU Peace Bell奨学金の存在を初めて知ったのは、まだ進路に迷っていた高校3年生の秋。自分の可能性を制限したくなかった当時の私が、担任教師に薦められるがまま手に取った、その白いパンフレットは、緑に囲まれた開放的なキャンパスのイメージが印象的で、すべての学問を「教養」として一つの学部に統一している所が非常に魅力的に映りました。母子家庭で、兄弟姉妹も多かった私にとって進路選択とは常に、夢と学費のせめぎ合いでした。しかし、そこに紹介されていたPeace Bell奨学金という制度は、純粋に、自分の希望を追いかけていいのだと思わせてくれました。実際は応募こそしてみたものの、一学年から数えられる程の、そのわずかな定員数に入ることへの期待はほとんどありませんでした。それだけに、家族に見守られながら、大学から郵送されてきた少し分厚めの合格通知を開封した瞬間は私の人生で忘れられないものになりました。

  ICUを卒業してからもうすぐ2年が経ち、私は現在、貿易関係の仕事をしています。年齢も違えば、考え方も異なる、多様な人を抱える「組織」に所属し、一つの目標に向かって共働するというのは決して楽なことではないと感じますが、ICUでの経験に毎日、支えられています。奈良県の小さな町で生まれ育った私が、今こうして世界の現場で働けているのは、振り返ればあの秋に、ICUを知り、Peace Bell奨学金を知り、皆様と出会ったからにほかなりません。4年間の大学生活を叶えてくださった皆様にこの場を借りて、感謝申し上げます。

Peace Bell奨学金はこれまでに123名のスカラーを輩出し、そして来年、2018年4月をもって、設立10周年を迎えます。この記念すべき節目にあたって、先日、我々はPeace Bell Scholar支部を立ち上げるに至りました。支部の存在理由は、寄付者の方々と奨学生、そして奨学生と奨学生同士が繋がることのできる場の提供です。

 この報告書でも新たに「寄付者の方からの寄稿」「卒業スカラーからの寄稿」「スカラーへの冊子共有」という3つの取り組みが反映されています。寄付者の方々の想い、そして卒業・現役スカラーの活動を共有し、お互いを知り合うツールの一つにこの報告書がなればいいな、と考えております。この取り組みの実現、そしてそれ以前に支部の設立にあたっては、同窓会の先輩方、大学事務局の方々にたくさんのお力添えをいただきました。ICU同窓会募金部担当副会長、アドヴァンスメント・オフィスのみなさん、学生サービス部長、ありがとうございました。

 これからもPeace Bell Scholar支部では、コミュニケーションの場づくりを中心に活動してまいります。寄付者の皆様、スカラーの皆様とお話できるのを心待ちにしております。


(2017年 ICU Peace Bell奨学金 卒業スカラーより)