2022年度冬学期「Brown Bag Lunch & Learn」レポート(2023年1月17日、2月20日、2月27日)
Brown Bag Lunch & Learn(BBL&L)は、教員間でスキルや専門知識を積極的に共有するだけでなく、良いことも悪いことも含めてお互いの教室での経験から学び、プログラムやデパートメントを超えた交流を行い、教職員間で情報を共有できる機会となることを目指しています。
22年度冬学期のBBL&Lでは認知バイアス、ChatGPT、数量的スキルというテーマを扱い、多くの教職員が参加し、活発な意見交換を行いました。
第22回 2023年1月17日
テーマ:クリティカルシンキングはどのように認知バイアスに対処すればよいのだろうか?
リベラルアーツ英語プログラム(ELA) ガイ・スミス先生
スミス先生が担当されているELAは、英語運用能力(academic English skills)だけでなく、批判的分析能力(クリティカルシンキング、critical thinking skills)を養うプログラムです。本セッションでは、認知バイアス(思考プロセスにおける主観的な傾向や素質)がクリティカルシンキングに与える影響とその悪影響を低減するための戦略について説明をしてくださいました。後半では、9つの実践的な戦略に関する質問や意見交換が相次ぎました。副センター長と運営担当職員4名の他に、教員10名と職員2名が参加しました。
第23回 2023年2月20日
テーマ:Open AIのChatGPTは学びをどのように変えるか?
自然科学デパートメント 鏑木崇史先生
2022年11月にOpen AIの「ChatGPT」が登場して以来、様々な分野でその利用方法とその利点・欠点が議論されています。教育現場では、普段先生方が学生に課しているレポート課題にChatGPTはどの程度答えてしまうでしょうか?今回のセッションでは、まず、鏑木先生がChatGPTの仕組みを説明し、実例を挙げてくださいました。その後、先生と参加者の間で、Chat GPTが学生の学習に与える影響や、影響を受ける課題の種類、学生が「正しく」テクノロジーを利用するためにどのようなアドヴァイスが必要かという点について議論を行いました。センター長と運営担当職員4名の他に、教員31名と職員26名が参加しました。
第24回 2023年2月27日
テーマ:学生の数量的スキルの発達をサポートする
自然科学デパートメント 松村朝雄先生
数学メジャーの松村先生が、担当されている基礎的な数学を扱う科目の現状について説明をし、今後本学で数学に困難を感じる学生をどのようにサポートしていけばよいだろうかという投げかけをしてくださいました。過去2年間数学に触れたことのない学生や、数学に対して苦手意識を持っている学生が一定数いることを踏まえ、数量的スキルを学ぶ意義や動機付け、情報科学のスキルの育成、高校数学からの大学への学びの繋ぎをテーマに意見交換を行いました。問題を解いたり、理解したことをお互いに教え合うような相互学習の体制や、数量的スキルが必要とされる分野を横断して学びを支える仕組みづくりなど、今後も議論を継続していく予定です。センター長、副センター長と運営担当職員4名の他に、理事1名、教員11名と職員8名が参加しました。