ティーチングアシスタント(TA)
【センター長からのメッセージ】
2024年3月
ICUのTAの皆さんへ
こんにちは。今年はじめてTAの仕事を始めるという方にも、また既にTA業務の経験のある方にも、皆さんのICUの教育活動へのご協力に感謝します。ICUが授業にTAを導入したのは1958年頃と言われますので、日本の大学ではもっとも早くからTA制度を持つ大学だそうです。
まずICUのTAは、学内のさまざまな「学生アルバイト」とは違って、ICUの教員集団の一部であることを自覚してください。すなわち、TAはその授業を履修している学生たちの目には「先生」の側の人物として捉えられる、ということです。ですから、学生たちの前ではプロとして振る舞ってください。
実際に授業の中で皆さんがどのような働きをされるかは、それぞれの授業を担当される先生方の指示に従うことになります。配布資料の準備、ディスカッションのリード、学生へのアドヴァイスなど、その内容は様々でしょう。いずれにしても、ICUで学ぶ学生たちが質の高い、良い授業を受けるために欠かせない存在として、皆さんは期待されています。ぜひ、先生方と密に連絡をとって、試行錯誤しながらスキルを磨いていってください。
同時に、TAの仕事を経験することが、みなさん自身のキャリアにとっても益となることをICUは願っています。学問研究の道に進む方、教員を目指している方はもちろん、知識と人間にかかわるすべての職業において、リベラルアーツの大学教育の現場で働くことは必ず役に立つと思います。せっかくの機会ですから、ただ頼まれたタスクをこなすだけでなく、自分の疑問やアイデアを教員にぶつけて、学べるものは何でも学びとってください。先生たちも、皆さんの意見からかならず新鮮な刺激を受けると思います。
最後に、皆さんの労働環境を安全に保つことはICUの最重要事項です。気になること、困ったことがあれば躊躇せずに、担当教員、あるいはCTLのスタッフまでご相談ください。
どうぞよろしくお願いします。
学修教育センター センター長 那須敬
【本学のTA制度】
CTLが中心となって設計した新TA制度が2020年度に導入されました。特徴は次の通りです。
- 主に本学の大学院生を本学の非常勤教育職員であるTAとして任用し、将来教員や研究者になるためのトレーニングとして、学部教育の補助業務に従事することを目的とする。同時に学部教育におけるきめ細かい教育の充実・維持を目指す。
- 条件を満たす場合は、本学の学部4年生もTAとして任用されることがある。ただし、試験や成績関連業務に関わる業務は担わない。
目安として3つのタイプに分けて任用しています。主な業務内容は以下の通りです。
- Apprenticeタイプ・・・担当教員とTAの専門分野が一致し、教員の指示の下で専門性が高く、また高度な業務を行う。
- コースデザインやシラバス作成の補助
- 授業中に行われるグループディスカッションの補助
- 質問対応
- 授業時間外のチュートリアル・補講講義の実施
- 小テストの作成
- 採点と成績管理の補助
- 講義の一部として自身の研究内容を発表することもある。
- Assistantタイプ・・・担当教員とTAの専門分野が一致していなくてもよく、全授業に出席し、授業運営を円滑にする手助けを行う。
- MoodleなどのICTツールや資料の管理
- 機材・ツールの操作
- 出欠確認
- Tutorタイプ・・・担当教員とTAの専門分野が一致する。
- 授業中に行われるグループディスカッションの補助
- 質問対応
- 機材・ツールの操作
- 授業時間外のチュートリアル・補講講義の実施
【TA制度に関わるCTLの業務】
CTLは、このような制度の下で任用されたTAの皆さんが円滑に業務を行えるようにサポートをしています。
- TA向けオリエンテーションの実施(年1回)
- TA向けワークショップの実施(年1回)・・・スキルアップやTA同士の交流や情報交換の場
- TA業務報告書の受付とデータ分析(年3回)
- TA向け相談窓口(随時)
- 教員向けTAセミナー(年1回)
- TA制度、ガイドラインの管理
- コースごとに教員が作成したTA任用計画書の管理