TA向けオリエンテーション、ワークショップ(2021年4月5日、10月29日)
CTLでは、4月と10月にTA向けのオリエンテーションとワークショップを実施しました。今年度は、ベテランTA2名(3年間以上TAの経験があり、博士後期課程に在籍)に協力を仰ぎ、企画から、コンテンツ作成、当日のファシリテーションまで行っていただきました。
1. TAオリエンテーション
【日時】4月5日(月)15:00-15:30
【言語】日本語・英語
【実施方法】オンライン(Zoom)
【内容】
- ご挨拶、TA制度概要(オルバーグ CTLセンター長)
- 主なTA業務の整理(ベテランTA2名)
- ヒントとアドヴァイス(ベテランTA2名)
- ブレークアウトルーム
- 質疑応答(ベテランTA2名)
【参加者数】51名
挨拶と簡潔に主なTA業務を整理した後に、本学で利用する主要ICT/オンラインツール(Moodle、Google Classroom、Zoom)以外のツールを紹介しました。
- コミュニケーション、意見聴収 Slack、Mentimeter
- ゲーム感覚のクイズ Kahoot
さらに、TAは教員を補助するだけでなく、学修者であるというメッセージを伝えました。
- 効果的な教授法、大中小、様々なサイズの授業管理の管理方法などを学ぶ機会として捉え、学期の初めにゴールを定めるように促しました。(例:グループディスカッションを運営するスキルの上達。)
- 学生の学びに寄与するアイディアを率直に担当教員に提案することを勧めました。学生のモチベーションアップに繋がる施策や新しいオンラインツールの紹介と活用法を例として挙げました。
オリエンテーションの後半ではブレイクアウトルームを実施し、TA同士の交流や情報交換の場としました。また、オリエンテーション中に参加者がMentimeterに書き込んだ質問や疑問は、ベテランTAによる回答を添えて、後日TAの皆さんに共有しました。
2. TAワークショップ
テーマを「コミュニケーション」と定め、TA同士の情報交換や交流を図るとともに、事前アンケートで集まった疑問点や不安点を一緒に考え、解決策を出し合う機会にしました。
TAワークショップ
【日時】10月29日(金)13:30-14:30
【言語】日本語・英語
【実施方法】オンライン(Zoom)
【内容】
- ご挨拶(オルバーグ CTLセンター長)
- 主なTA業務の整理(ベテランTA2名)
- 事前アンケート結果の共有と、ヒントとアドヴァイス(ベテランTA2名)
- TAの2つの側面:①教育経験を得る、②コミュニケーション
- 担当教員とのコミュニケーションが鍵
- ブレイクアウトルーム
【参加者数】55名
事前に参加者から収集したアンケートを確認した経験の長いTAからの一番のアドヴァイスは、教員との密なコミュニケーションでした。
- 「Talk to your instructor. They will provide all the info you need.」
- 「先生としっかり連絡をとって、お互いに気持ちよく働けるようにすると良いです。」
また、以下の悩み・相談に対するアドヴァイスを行いました。
- 所定の勤務時間を超えてしまう業務量への対処
- TAの業務範囲を見極める難しさ
- 学生が質問しやすい環境の作り方
- 担当する授業が自分の専門分野と異なる時の授業への関わり方
- 効率的な出欠管理
- ミックス式授業の機材準備
- 授業が活発になるオンラインツールの紹介
後半25分では、最大5人ずつのブレイクアウトルームに分かれ、自己紹介、悩み、質問、解決策、アドヴァイスを共有しました。どのグループも話題が尽きず話が盛り上がっている様子でした。
コロナ禍で大学院生のための研究室や授業準備室を利用することができないため、このようなTA同士の交流の機会がない状況が続いています。上記2回のイベント参加者が多く、関心が高かったことを踏まえ、冬学期開始前にベテランTA2名や他のTAとZoom上で交流する機会を新たにつくることにしました。好評であれば、22年度も継続していきたいと考えています。