教員向けTAセミナー、TAオリエンテーション(2022年2月21日・22日、4月6日)
2022年2月と4月にTA関連のイベントを実施しました。
教員向けTAセミナー
CTLでは、年に1回、教員向けにTA制度に関するセミナーを開催しています。2022年2月のセミナーでは、立ち上げから2年経過する新TA制度の振り返りや現状、現役TAの声を共有しました。
【日時】 2022年2月21日(月)、22日(火)13:00-13:20
【言語】 英語、日本語 (プレゼン:英語、スライド:日英両言語、質疑応答:日英両言語)
【実施方法】 オンライン(Zoom)
【内容】
- 新TA制度についての振り返り(オルバーグ CTLセンター長)
- TA業務の現状とTAの率直な声(オルバーグ CTLセンター長、ベテランTA)
- 課題とその解決に向けて(オルバーグ CTLセンター長、ベテランTA)
- 質疑応答、意見交換(オルバーグ CTLセンター長)
【参加者数】46名(本セミナーは専任教員は参加必須とし、欠席者には動画視聴を案内。)
2020年4月に新TA制度の運用が始まり、その後TAガイドラインに新しい条項が数件組み込まれました。それらの再認識を促し、直近の2021年度春・秋学期の業務報告書から見えてきたことを紹介しました。
- 授業開始前に、およそ9割のコースで担当教員とTA間で、シラバスと業務の確認が行われている。
- 8割以上のTAが、授業開始後にコース担当教員とメール・打ち合わせを行い、「指示・指導を受けた」、「多く指示・指導を受けた」、「非常に多く指示・指導を受けた」と回答。
- TAが担った業務を授業前、授業中、授業後に分けてリストアップ。
- TAの生の声の紹介 ~セミナーではベテランTAに代弁していただきました。~
- 「早めに授業に来た学生に対して前回の授業の理解度や質問の有無を確認し、授業前に担当教員と情報共有するようにしていた。」
- 「同じコースでも、別の教員が担当するとカラーが違うので興味深かった。専門分野の理解が一層深まった。」
- 「生徒との関係構築のためにメールでのコミュニケーションを頻繁に行った。結果、グループワーク時にも気軽に相談してくれるようになった。」
- 「教員に聞きづらい質問をできる立場の人として少し近い大学院生のTAに聞くことができるのは学生にとって良いと思う。」
- 「所定のポイント数(1ポイント=週60分)以上の業務が発生した。」
- 「担当コースと自分の専門分野が違うため、学生の質問に答えられない事が心苦しかった。」
- 「大勢の履修者の提出物をMoodleで見るのが大変で負担が大きかった。」
- 最後に、同じ認識をもってTAと接していただきたいとの思いから、CTLからTAに対して発信しているメッセージを共有しました。
- 「TA業務はTAが学ぶ機会でもあります。」
- 「最終的に、全てを円滑に進める鍵は、先生とのコミュニケーションです。」
業務報告書から、多くの教員とTAが協働して授業運営を行っている様子が見られます。多くのTAはやりがいや手応えを感じているようです。一方で、不安や問題を抱えているTAがいることも分かりました。教員・TAの協働がよりスムースで活性化していくよう、CTLでは継続してセミナー等を実施していきます。
TAオリエンテーション
4月6日に「TAオリエンテーション」を行いました。初任者TAは参加必須とし、ベテランTAによる主な業務・役割の説明やアドヴァイス、質疑応答の時間を設け、初めてのTA業務を前に不安を解消し、自信をつける機会となることを目指しました。また、これまでにTA経験のある方々にも参加を促し、TA同士の交流の場とする狙いもありました。
昨年度に引き続き、ベテランTA2名(3年間以上TAの経験があり、博士後期課程に在籍)に、企画から、コンテンツ作成、当日のファシリテーションの担当を依頼しました。
【日時】2022年4月6日(水)13:00-14:00
【言語】日本語、英語
【実施方法】オンライン(Zoom)
【内容】
- ご挨拶、TA制度概要(オルバーグ CTLセンター長)
- 主なTA業務(ベテランTA2名)
- ヒントとアドヴァイス(ベテランTA2名)
- ブレークアウトルーム(ベテランTA4名)
- 質疑応答(ベテランTA2名)
【参加者数】約30名
22年度春学期から対面授業の割合が高くなり、TA業務の変化が見込まれています。21年度春学期と秋学期のTAが担った業務を説明しながら、今後増えてくるであろう業務(例:機材の予約・設置・操作補助、グループディスカッションや実習の補助)についても言及し21年度春・秋学期のTA業務報告書から得た知見やアドヴァイスを共有しました。
さらに、昨年度と同様に、TAは教員を補助するだけでなく、学修者であるというメッセージを周知。業務量、業務範囲、学生とのコミュニケーションなどで困った場合は、担当教員との円滑なコミュニケーションが鍵になる、と具体例を交えて強調しました。
オリエンテーションの後半ではブレイクアウトルームを実施し、TA同士の交流や情報交換の場としました。
22年度の秋学期には、より具体的な業務内容とTA同士の交流に焦点を当てたワークショップの実施を予定しています。