2018.02.25
[ANT212] 計算演習を事前学習コンテンツ化(Cloud Campus + Moodle)
授業時間内にじっくりと行うことが難しい、計算演習問題を事前学習用コンテンツとして作成。 オンライン教材作成アプリケーションCloud Campusを利用し、指標の紹介と計算方法&データの説明をしたビデオ映像を作成。 学生は授業前に視聴して計算の回答を、Moodleの課題に回答。
担当教員 | 森木 美恵 |
授業タイトル | ANT212 人口人類学 |
学期 | 2017年度 冬学期 |
相談内容 | 計算演習は授業内で時間を割くのが難しいため、履修者がオンラインで確認できるビデオを作成し、予習教材として使用したい |
対応 |
オンライン教材作成アプリケーションCloud Campusを利用し、教員が研究室で指標の紹介と計算方法&データの説明をしたビデオ映像を作成。 学生は授業前に視聴して計算の回答を、Moodleアサインメントやフォーラムで回答する。 |
使用ツール |
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参考 | FD-Newsletter vol.23_no.1 [役立つICT] ICTを活用した授業支援(事例紹介) |
(担当教員より)
人類学エリアメジャー科目の「人口人類学」では人口学と人類学の内容をカバーするため、テクニカルな内容をいつ・どのように伝達するかという点が授業運営上のチャレンジになっていました。
例えば、合計特殊出生率(TFR)という指標があります。日本の超低出生の原因を理解し、その文化的意味を考えるためには、単に定義を知るだけでなく、個々の学生が実際に手を動かして出生率を計算してみることが大切です。
とはいえ、大教室の授業で計算から意味の検討まで行う時間を確保するのは難しいのが現実でした。
そこで今回、「反転授業」を導入して、私が指標の紹介と計算方法&データの説明をしたビデオ映像をMoodle 上に掲載し、学生は授業前に視聴して TFR を計算し、数値を Moodle 上に投稿するという課題を試みました。
反転授業にすることで、計算の部分は学生個人のタイミングで行い(エクセルを使用する人も地道に鉛筆で計算する人もいました)、授業内では人類学の観点からの全体での議論に十分な時間を配分することが出来ました。
映像に自身の姿が残る恥ずかしさはありますが、成果については満足していますので来年度も使用したいと考えています。