2023年度数量的スキルサポート（Qサポ）活動報告

2023年秋学期より学びのための新しいサービス「数量的スキルサポート／Quantitative Skills Support」（通称：Qサポ）がスタートしました。Qサポは数理、情報科学、統計、データサイエンスなどの学修支援を提供する場であり、「共に考え、共に学び合う場」というコンセプトを掲げています。本学の2021〜2025年度中期計画で挙げられている文理融合、総合的な知を涵養するための学修支援の一環として、文理を問わず、すべての学生に対して、数理・情報科学・統計にかかわる一般教育科目や基礎科目の履修に必要な前提知識や基礎知識の習得をサポートします。

Qサポでは、学部生ラーニングサポーター（略称：LS）が「一緒に勉強する。学び方を一緒に考える。」という姿勢で対応します。LSは有給学生アルバイトであり、基本的には連携科目を履修済みで、該当科目の教員から推薦を受けた学部生です。学び合うというコンセプトを理解し、Qサポの業務に自主的・主体的に携わっていくことが求められます。LSは、単に問題の答えや解き方を教えるのではなく、前提知識の理解を確認したり、他の問題・学習にも応用可能な「学ぶ力」を育んだりすることを心がけています。2023年度冬学期時点で、15名のLSを採用しています。

現在オスマー図書館1階で、月曜日から金曜日のランチタイム、4限、5限に予約不要（Walk-in）の形でサポートを行っています。目下、Qサポの課題は知名度を上げ、利用者を増やすことです。そのために、LSは連携科目の授業内でQサポの宣伝を行ったり、T館で出張Qサポを行ったり、マスコットキャラクターを作ったり、試行錯誤しています。2023年度冬学期からは、広報チームとコンテンツ制作チームに分かれて、それぞれプロジェクトを企画して行っています。将来的には、より多くの学生がQサポを利用し、文系理系の背景にとらわれずに学べる環境をつくり、メジャー選択の柔軟性を高めることを目指していきます。