オンラインと現場実習を組み合わせた、秋・冬学期中のサービス活動30日間
秋・冬学期の学期期間中の30日間のサービス・ラーニング実習に参加した21名の学生が、3/12(金)に最終プレゼンテーションを行い、無事に実習を終えました。今回は「学期期間中の実習」と、「オンラインと現場実習の組合せ」が初の試みとなりました。学生は授業時間や課外活動等との兼ね合いを考慮し、受入先機関と交渉をしながらスケジュール調整を行い、サービス活動に臨みました。さらにコロナ禍で現場での実習が限られる中、オンラインでの実習と秋期休暇を利用した現場での実習を組み合わせ、これまでにない、新しい形のサービス・ラーニングを行うことができました。
活動先は、ICUと長年関わりのある機関から、学生が自ら興味関心に合った活動を求め、新たに見つけた機関まで、様々な活動先で実習が行われました。例えば、長崎での平和推進活動(ICU生向けに「核兵器禁止条約に関するポスター」を作成)、バングラデシュの教育支援NGOでのSNS広報活動やクラウドファンディング運営、環境系NPOでのIT(SNS、ブログ、広報物デザイン等)を駆使した啓蒙活動、ごみゼロを目指す施設でのアップサイクル活動、そしてアメリカのミドルベリー大学の学生と共同で「日系アメリカ人強制収容の歴史探索プロジェクト(関連博物館の調査・資料の翻訳作業等)」を行いました。
最終プレゼンテーションの様子(一部抜粋)※画像をクリックすると拡大します。
学生の学びには「最初は気後れしていたが、NGOで大学生ができることはたくさんあった。団体の趣旨や目的を理解し、当事者意識を持ちながら主体的に活動に参加することが大切だと学んだ」「定期的にミーティングに参加をしたり、困った時は相談をしたり、チーム内でのコミュニケーションの重要性を学んだ」「活動を持続させていくため、学生団体の設立を目指したい」「今後も学内外で環境問題に対して多角的なアプローチをしていきたい」などの声がありました。
これまで比較的、海外プログラムへの参加が多かったICU生ですが、コロナ禍で海外への渡航ができない中、国内で活動をする学生が非常に多くなってきました。実は知らなかった身近な日本社会を知ること、自分が属する社会との関わりを意識すること、コロナ禍でもできる活動に挑むこと、このような国内に目を向ける学生と共に、新たなICUのサービス・ラーニングの発展を目指します。
※コミュニティ・サービス・ラーニングを紹介するパンフレットを作成しました。こちらからご参照ください。