SL奨学金体験談

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「今」しかできない経験を思い存分経験したい

okuda_01.jpgID24 奥田 真由美

フィリピン Silliman University

 私は家庭の事情により、国際サービス・ラーニングの費用を自分で賄うことが難しく、そのためこの度サービス・ラーニングの奨学金を応募させていただきました。  実はわたしは最初は国際サービス・ラーニングを応募すること、そして奨学金を応募することを諦めていました。「自分がもらえるはずない」「学年的にも他の学年に渡したほうがいい」と勝手に考えていたためです。しかし、自分には大学生のこの自由な時間があるからこそ、できることがある、「やりたいこと」があると強く思いました。だからこそ、私は「今」しかできない経験を思い存分経験して、その知識を最大限吸収し、今後社会のために貢献できる人になりたいと強く思い、サービス・ラーニングとその奨学金を応募しました。

 そして受給が決まり、私はフィリピンのシリマン大学で1ヶ月、虐待など辛い経験をされた女性のシェルター、そして台風で家を無くした低所得の家庭の村へ1ヶ月ほど滞在しました。そこでは、日本では経験できない発展途上国の現実を知ったり、日本にはない子どもたちの安全を保証するための行政のシステムなどを知ることができました。今後はこのような知識を活かして、子どもたちを守る活動であったり、何かしらの犯罪の被害者を支援する活動を行いたいと思います。

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自身の研究のための学習を実現

kuze_01.JPGID26 久世 実子

長崎平和推進協会・長崎大学RECNA

 教養学部2年の久世実子です。今年の夏季休暇期間に長崎平和推進協会・長崎大学RECNAのご協力の下、長崎でサービス・ラーニングを行いました。私は、国際関係に関心があることに加え学芸員過程を履修していることから博物館や展示に興味があり、まさに私の分野が研究できる地でした。そして、奉仕と学びが両立するサービス・ラーニングという機会を活用し、自分の興味関心を深めたり広げたりしたいと思い参加しました。参加応募するにあたり、サービス・ラーニング奨学金を見つけました。私は、兄弟が多く経済的にも困難があるにも関わらずICUという私立大学に通っています。夏季休暇期間にも東京から離れた長崎まで出向いて学習を行うことは、費用面での心配事が大きかったです。しかし、サービス・ラーニング奨学金の支援をいただいて自身の研究のための学習をすることができました。主に、交通費、宿泊費、活動費を支援していただくことになり、学業のサポートをしていただいたことに大変感謝しております。

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価値観の再構築

mori_01s.jpgID25 森 桃子

インド Union Christian College

こんにちは。学部3年生の森桃子です。私の専攻は哲学・宗教学であり、キリスト教を主に様々な宗教と世界の繋がりに興味があります。今回は、家族の体調が悪かったこともあり、サービス・ラーニング奨学金制度を通じて、インドのケララ州で学ぶ機会をいただきました。インドに実際に足を運んだことで、ICUでの講義を通じて学んだ知識が現実にどのように表れているのか、ということを確認することができました。講義や本を通じての学びではどうしても限界があり、なかなか宗教と他の学問の関係性を実感できていなかったのですが、インド滞在の中でそこが理解できるようになりました。この機会を通して宗教と政治の繋がりをみることができたので、今後は卒論に向けて政治神学という分野を深掘りしていきたいです。私は国内でのサービス・ラーニングも昨年経験しており、計2回のサービス活動は、私の既存の価値観を崩し再構築していく過程へと導いてくれました。

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成長の機会をいただいた

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ID26 冨永 萌夏

インドネシア Petra Christian University

教育学と開発学研究のダブルメジャー予定、英語科教職履修中!

先輩からSL 奨学金の話を聞き、参加を断念していたSL に参加し、成長する機会をいただきました!

やりたいことを諦めることなく

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ID26 木村 なつ

チャルジョウ農場(福島県)

サービスラーニングを通して福島県西会津街にあるチャルジョウ農場とダーナビレッジというエコビレッジにて環境に配慮した農業や暮らしを体験し、畑と自然、エコビレッジの中で大きな循環を感じながら生活をしました。ダーナビレッジでは世界中から集まった年齢も国籍も違うボランティアの方々と繋がりを持つことができ、職業も年齢も違う人々と出会って一緒に暮らし、働いたり、一緒に料理を作ったり、自然を楽しんだりする中で都会にはない人との繋がりを感じることができました。大学にいて座学だけでは学ぶことができないことを学べ、貴重な体験をすることができました。

 今回のサービス活動を行うにあたって、私は活動先を自分で決めたため、必要な手続きややり取りなど一人でこなさなければいけないことが多く、本当に活動を開始できるのかという心配や不安がありました。そんな中金銭面での不安を拭うことができたのは、気持ちに余裕を持って活動に励むことにつながりました。活動先を決める際も、金銭的な問題で選択肢が狭められたり、やりたいことを諦めたりすることなく自分のやりたいことを優先して選ぶことができました。

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