SL奨学金体験談
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挑戦の機会
實原 みちる JITSUHARA, Michiru
インドネシア Petra Christian University
こんにちは!ID27の實原みちるです!
私は、インドネシアでのサービス・ラーニングに参加する機会をいただきました。家庭の経済状況の変化により三兄弟の末である私の教育資金が不足していたため、国際サービス・ラーニングに参加することを一時は迷っていました。しかし、開発分野に強い関心があり、サービス・ラーニングの素晴らしさも以前から耳にしていたため、どうしても国際サービス・ラーニングへの参加を諦めきれませんでした。そんな時、サービス・ラーニング奨学金制度の存在を知りました。
この奨学金が私の挑戦への後押しとなり、参加を決サービス・ラーニングも奨学金を受け取ることができたおかげで、サービス・ラーニングを通して私の人生の大きなターニングポイントとなる経験、そして忘れられない思い出を作ることができました。この貴重な挑戦の機会を与えていただき、サポートしていただいたことに、心から感謝しています。将来は、いただいた恩を他の方々へ還元し、同じように挑戦の機会を提供できる存在になりたいと考えています。
想像を超える経験、成長の機会
河野 京花 KONO, Kyoka
インドネシア Petra Christian University
私は家庭の事情により渡航費を賄うことが難しく、国際サービス・ラーニングへの応募を見送ろうと考えていました。しかし奨学金の存在をしり、最も懸念していた渡航費を負担していただけるということで家族と話し合い応募することにしました。私はインドネシアのプログラムに参加したのですが、想像を超える経験をたくさんし、成長の機会をいただくことができました。インドネシアでのプログラムでは日本と全く違った衛生サービス・ラーニンググ活様式だけでなく、インドネシア以外の様々な国の学生と関わる機会があり、自分の視野を大きく広げてくれるものとなりました。他にも多くの経験をすることができ、忘れることのできない経験をさせていただきました。この奨学金のおかげで成長する機会を逃すことなく私の幅を広げてくれるものとなり、このような機会を下さったことに大変感謝しております。
自身の学びを追求
金 娜贇 KIM, Nayun
フィリピン Silliman University
私は、「すべての人にとって、生まれ持った環境や特性がそれぞれの望む人生を送る際の障壁にならないために、人々や社会はどう変容すべきか」という問いを持ちながら、今年の夏にフィリピンでサービス活動を行いました。四週間の活動を通して訪れた三つの活動先では、実際に足を運んだからこそ見ることのできる現状や社会課題が多く見受けられました。サービス活動だけでなく、シリマン大学のバディやICU生と、自身が感じたことや社会課題について語り合ったことも、大変貴重な経験になりました。間違いなく、今回のサービス活動は、私の学びや関心を深め、生涯にわたって心に残り続ける出来事になりました。
そして、このサービス活動は、自分の努力だけで実現したものではありません。ICUの先生方をはじめ、家族、シリマン大学の方々、活動先のスタッフ、過去の先輩方など、多くの方々のサポートを受けたからこそ、有意義な経験になったと感じています。そういった点においても、今回サービス・ラーニングの奨学金をいただいたことで、貴重なチャンスを掴み、自身の学びを追求することができました。心から感謝を申し上げます。
私は、10代で経験した様々な出来事がきっかけで、社会的包摂に強い関心を持っています。今後は、社会学を専攻し、今回のサービス活動を学術的な視点で見つめたり、社会的包摂のためのアプローチ方法を模索したりして、社会に貢献できるように学びを重ねていこうと思っています。このサービス活動を今年の夏の経験に留めないよう、尽力していきます。
様々な人に支えられながら多くのことを学ぶ
豊田 美緒 TOYODA, Mio
フィリピン Silliman University
学部2年の豊田美緒です。私は今年の夏、国際サービス・ラーニングでフィリピンに行きました。
私はICU入学前よりサービス・ラーニングのプログラムに関心がありましたが、入学後の家庭の事情により、学業の存続自体をも迷う時期がありました。状況が少しずつ改善してもなお、海外へ行くことなど不可能だと諦めかけていましたが、SL奨学金の存在を知り、ありがたいことに受給させていただける運びとなりました。
フィリピンでは、家族と離れて暮らす子ども達の施設や、被災地域から逃れたコミュニティの村などでサービス活動を行いました。飛行機に乗ることも初めての経験だった私にとって、全てが新鮮であり、日々学びと発見の連続でした。 渡航前は、自分の興味関心や将来やりたいことがあまり分からず、目の前に迫ったメジャー選択にさえ不安を抱いていましたが、今回現地で様々な人と関わり、支えられながら多くのことを学ぶことができて、自分自身への解像度も高めることが出来ました。秋学期は、サービス活動の経験を通して関心をもった心理学や法学の授業を履修しており、今後もICUのリベラルアーツを活用して多角的な視点から全ての子どもが健康に育つ環境づくりを考えていきたいと思っています。この貴重で有意義な時間と、それを可能にしてくれたSL奨学金に、感謝しております。
進路の方向性を模索する大事な視点を得る貴重な機会
坂本 みなみ SAKAMOTO, Minami
南アフリカ University Of Cape Town
私は地方の母子家庭で育ち、それが貧困と教育の繋がりへの興味と、開発研究について学ぶきっかけになりました。ICUへの入学後も学費や生活費の面で給付奨学金に助けていただいていた中、比較的渡航費のかさむ南アフリカにサービス・ラーニングに行くことは難しいように思われましたが、この奨学金制度のおかげで、特に関心を持っていた南アフリカに渡航することができました。南アフリカでの活動では、植民地の歴史や、貧困地域における食料配布、小学校の訪問、南アフリカ特有の生物多様性に関する環境教育など、貧困や教育だけに留まらず様々な社会問題に関わる現場を訪問させていただきました。そこでの経験をもとに得た「開発」の捉え方に対する新たな問いが、帰国後の学びや進路の方向性を模索する上でも大事な視点となっています。貴重な機会を下さった奨学金制度に感謝しつつ、この経験をスタート地点として今後も学びを深めていきたいと思います。
かけがえのない経験
斎木 理世 SAIKI, Rise
長崎県 公益財団法人長崎平和推進協会・長崎大学
今年の夏に長崎平和推進協会と長崎大学核兵器廃絶研究センターでサービス・ラーニングをして参りました。長崎平和推進協会では主に被爆者の方から直接お話を伺ったり、資料を見たりして、原爆の悲惨さについて学びました。広島や長崎にルーツのない私ですが、こちらでの活動を通して、被爆者の方からこの惨状を二度と繰り返してはならないという思いを受け取り、原動力にすることができました。長崎大学核廃絶研究センターでは、核廃絶とはほど遠い核軍拡の進む現状に対して、現実的かつ実践的に解決方法を研究されています。教授から直接教えて頂いたり、長崎大学の授業やゼミに参加したりして、核兵器を取り巻く問題について学ぶことができました。学びの面でも私自身の価値観の面でも非常に大きな刺激を受け、人生が変わったといっても過言ではない経験ができましたが、当初は奨学金をいただけなかったら参加を断念しようとしていました。かけがえのない経験をすることができたのは、全て奨学金をいただいたお陰です。心から感謝しております。