SLCからのメッセージ

サービス・ラーニングは、サービス(または、自発的な社会貢献をめざすボランティア)活動を通しての学びを意味しています。

国際基督教大学は「神と人とに奉仕する有為の人材を養成し、恒久平和の確立に資する」ことを使命としているリベラル・アーツ大学です。リベラル・アーツでは、個々の専門的な知をたいせつにするだけではなく、それを統合することのたいせつさを強調します。専門分野では、人間や自然、社会における様々な問いや課題について、それぞれの切り口で深く掘り下げていくことを学びます。しかし、実際の課題に取り組むには、他者の意見に耳を傾け、課題の背景や本質の理解をめざし、問いを持ちながら生きていく主体として全人的に成長していくことが、必要不可欠なのではないでしょうか。

サービス・ラーニングの活動では、教室から社会に出て、個人や社会と向き合いながら、課題を見つけ、人々の声に耳を傾けます。また、仕えるこころをもって、他の学生や地域の人々と協力して、工夫をしながら活動します。十分な貢献はできないかもしれません。しかし、実際に共に生活し、必要について考え、将来への希望や、それぞれが幸福と考えていることについて分かち合い、協働することにより、信頼関係を築き、共に生きることを経験できるかもしれません。

サービス・ラーニングのカリキュラムでは、活動だけではなく、準備とともに、ふり返りと分かち合いが重要な役割を果たします。自分が経験したサービス活動を通して学んだこと、考えたことを言語化し、他の学生と分かち合うことは学びのプロセスとして重要であるとともに、違う場所や、活動内容であっても、同じような経験をした他の学生からも、学ぶことができるからです。知識や経験を得るだけでなく、同じ時を共有する仲間と共に成長しながら生きるために。

サービス・ラーニングを通して、みなさんは、活動先などで、魅力的な生き方をしておられる方々と出会い、また、共に生きるすばらしい仲間と出会うことができます。サービス・ラーニングは、みなさんの大学での学びにおいては、ほんの小さな一部分かもしれませんが、この学びに参加するみなさんの生涯における、貴重な1ページとなることを願っています。

2018年12月

サービス・ラーニング・センター