国際SL体験談

他の年度の体験談を見る  2018 | 2019 | 2020(中止) | 2021 | 2022 | 2023

中国 The Amity Foundation

af_nagahara_f.jpeg長原さつき

このプログラムでは、実際に渡航して活動することで現地の社会の一部に入れることが大きな利点だと感じました。ただの旅行では関わらないだろうと思われる現地の人々と直に交流しともに働くことで、中国社会をより深い部分から見ることができました。私の渡航した中国は、日本からメディアを通して知る情報と現地の人々との交流しながら見聞きするものでは大きく印象が異なっており、国家権力や政治と実際の社会や現地の人々は別物であると学ぶことができました。
活動中で印象に残っていることは、初めて私が中国語を話した時の活動先の人たちの反応です。稚拙な中国語を話すことにためらいがあり、最初は英語で話していましたが、ある時、全ての恥をしのんで中国語を少し話したら、現地の人々が今までにないほどの反応を返してくれました。良いコミュニケーションは、高い言語レベルを持ち合わせていることよりも、どれだけ相手に伝えようとするかの態度によって決まるのだと悟った経験となりました。

af_nagahara01.jpeg af_nagahara02.jpeg af_nagahara03.jpeg

インド Union Christian College

ucc_ishida_f.jpeg石田遥佳

現地の小学校を訪問して折り紙を教えたり、大学のキャンパス内で働く清掃スタッフの方や現地の伝統衣装を作っている機織り工房の女性にインタビューしたり、ケララ州政府が運営する女性のエンパワメント機関の支部施設を見学したりして、現地の生活を間近で感じる経験がたくさんできました。自分は、現地の人にとって全く新しい文化の提供者として現地を訪問したいと考えていたのですが、私が現地の人に提供する以上に現地の人から学ぶことが多く、毎日が新たな発見の連続で、本当に充実した1か月間になったと思います。
私が1番印象に残っているのは、現地の女性の頼もしさです。インドは途上国であるイメージが強く、女性の教育やキャリアについて、遅れをとっているのではないかと考えていたのですが、実際に出会った現地の女性たちはとても活力に満ちていて、自分がもともと持っていたインドに対する印象が偏見だったことに気付かされました。

ucc_ishida01.jpeg ucc_ishida02.jpeg ucc_ishida03.jpeg

インド Lady Doak College

ldc_negishi_f.jpeg根岸伶

Lady Doak College のプログラムは二部構成になっており、前半は大学の教授や外部の講師の方からインドの文化や社会問題について教えて頂きました。様々な宗教の考え方や慣習、インドの教育システムとその課題、結婚式やベイビーシャワーなどの人生の節目に行われる行事、カースト制度やジェンダー不平等問題などを、現地の学生のリアルな意見を含めながら講義をしてくださり学びが多いものでした。
それらの講義の内容を踏まえた上で、後半は現地の小学校に赴きDiversityや Importance of Educationというトピックで 授業をすることができました。カースト制度の講義で学んだことを活かし、どのように伝えたら小学生の心に響くかを考えながら授業を行いました。訪問最終日には多くの生徒が勉強の大切さを学んだことが一番印象に残っていると答えてくれました。カーストで教育レベルが大きく異なるインドで、私たちの授業が小学生の心に残り、微力だけれど彼らが勉強を続ける後押しになったのではないかと実感できた瞬間でした。

インドネシア Dari K

dk_Waka_f.jpg若林加恵

Dari Kをはじめ現地活動先、そしてポレワリとマカッサルのカフェのオーナーや従業員の方とコミュニケーションをとりながらビジネスの場で私たち大学生ができることは何かを考えながら活動を行うことで、ビジネスの基本や様々な人々の立場、またインドネシアにおける地産地消や食の安全性について学ぶことができました。
具体的には日本でのチョコレート市場についての情報の供給や、小学校に赴いてチョコレート作りのワークショップを行うことで地元でのカカオ産業の活性化に向けて活動を行いました。印象に残っていることは、インドネシアの方々の親切さです。特に、カフェで試作を提供し、アンケート調査を行う際は、カフェのオーナーや常連客の方が言語面でのサポートをしてくれました。また、カカオ農園以外にもココナッツやキャッサバ粉など様々なスモールビジネスを行っている人々を訪問した際、彼らの仕事に対する情熱やこだわりを強く感じ、今後大きく経済成長を遂げていくのではないかと感じました。

dk_Waka01.jpg dk_Waka02.jpg dk_Waka03.jpg

インドネシア Petra Christian University

pcu_osawa_f.jpeg大澤楓

オランダ・台湾・韓国など色々な国の生徒と一緒に学校で教えたり、壁のペインティングをしたりとアクティビティができて楽しかったです。現地でのホームステイ生活は、旅行などでは味わえない現地での生活を体験でき、かけがえのない経験となりました。村の学校で活動をする機会もたくさんあったので、現地の子どもたちと多くの時間を過ごすことができました。活動が終わった後には、村の人とのお別れで涙を流すほど深い関係性を作ることができました。
サービス活動の中で最も印象に残っているのは、村の子どもたちと遊んだことです。子どもたちと一緒に過ごすことで、様々な現地の生活や文化を知ることができました。例えば、インドネシアの小さな村の中でもメディアが深く浸透しているということや、ごみに対しての現地の人々の考え方や習慣も知ることができました。驚く気づきも少なくはなかったですが、子どもたちと過ごすことで多くの面を見ることができて楽しかったです。

pcu_osawa01.jpeg pcu_osawa02.jpeg pcu_osawa03.jpeg

フィリピン Silliman University

su_azagami_f.jpeg畔上颯馬

現地の学生によるバディ制度があるのはフィリピンのプログラムのみです。今年はICU生16名と、シリマン大学の学生8名で活動を行いました。毎週変わる活動先で様々なサポートをしてくれただけでなく、休日も一緒に外食や買い物に出かけたりと、一か月間ほぼずっと同じ時間を過ごしました。ICU生だけにとどまらずシリマン大学のバディたちとも活動中のホームステイ先などで深い話を夜まで語り合った時間はとても印象的でした。
プログラムでは、一週間ごとに異なる児童養護施設やシェルターを訪問し、多様なバックグラウンドを持った子どもたちと関わる機会が沢山ありました。毎週、目の前の子どもたちの抱える背景や特徴を交流を通して観察しました。そのうえで、彼らに対して何をするのが良いのかを話し合いながら実践してみる過程が難しく、一方でとても楽しくもありました。一週間という短い期間で子どもたちと少しずつ素敵な繋がりを築いていく流れがとても印象深く、大切な時間になりました。

su_azagami01.jpeg su_azagami02.jpeg su_azagami03.jpeg

南アフリカ University of Cape Town

uct_inoue_f.jpg井上瑠菜

1ヶ月間という短い期間の中で、教育機関、植物園、NGOなど様々な場所に行き、サービス活動をすることができました。毎日たくさんの人と出会うことができ、とても濃い経験をすることができました。小学校と高校でも1週間ずつ活動したため、生徒たちともたくさん話すことができ、とても貴重な経験になりました。
最も印象に残っているのはNGOで食事を提供したことです。南アフリカは日本より絶対的貧困の割合が圧倒的に高く、まだ午前中で普通は学校に行っている時間なのに食事をもらいに並ぶ人たちの中には子供も多くいたことが衝撃的でした。私たちが提供できる食事数よりも多くの人が並んでしまうと、量を調整したり、提供できなかったりするという場面にもあい、とても心を痛めました。今まで貧困という問題については考えたことがたくさんありますが、実際に明日食べるものさえないという状況の人たちと出会うのは人生で初めての経験であり、今でも印象に残っています。

uct_inoue01.jpeg uct_inoue02.jpg uct_inoue03.jpeg

韓国 教員主導コース(李 勝勲教授)

受入機関:GBSファーム

トリミング_田邊日菜花.jpeg田邊日菜花

歩いていけるコンビニも、バス停もない韓国の地での1ヶ月の滞在はそこにある人々の繋がりの素晴らしさを学ぶ機会になりました。私は地方創生に関心があり、日本との共通項を多く持つ韓国の農村にはどのように地域社会が築かれているのかという問いを持ってサービス・ラーニングを行いました。滞在中は地域の会議や農業高校の実習への参加、農家さんの訪問、地元の中学生へ向けたワークショップ開催、忠北大学校とのプログラムなど多様な活動を行いました。活動の中でたくさんの人に出会い、言語の壁がありながらも突然日本から来た私たちを地域の方々は温かく受け入れて下さいました。一方で、都市との格差や少子高齢化など、教科書では当たり前のように書かれているような農村諸問題について、日本との比較や現状を知るという意味で大きな学びを得ることができました。この温かい地域が今後もあり続けるために私たちはどう行動するべきなのか、ミクロマクロ両方の視点で考えていこうと思っています。

IMG_7733.jpeg IMG_4205.jpeg IMG_4487 (1).jpeg