2020.11.16

秋学期のオンライン授業とサービス活動

秋学期の「GE:サービス・ラーニング」のコースは、英語で開講し、国内外のさまざまなバックグラウンドを持つ24名の学生が履修しました。初回の授業では対面とオンラインのハイブリッド型で実施され、残りはオンラインでの講義とオンラインでの実習(18時間のサービス活動)を行いました。
 
授業では「サービス・ラーニング(SL)」に重要な「問い」や「ポジショナリティ」などSLのエッセンスを掴む講義をはじめ、さまざまなゲストスピーカーを招きました。コース前半には、過去にSLプログラムに参加した先輩から、それぞれ得られた学びやサービス活動の意義、就職にも繋がったその後の活動について共有してもらいました。さらに、三鷹市での国際交流事業に取り組む「グローカルみたか」、バングラデシュの子ども支援を行う「ACEF」の方々を招き、非営利団体のさまざまな活動やコロナ禍での取組み、NPOで活動する人々等について理解を深めました。コース終盤には、人文科学、自然科学、政治・国際関係学のICU教員より、学生の学びに関するフィードバックをいただきました。
 
実習では、9つのグループに分かれ、18時間のサービス活動を行いました。活動先は、天龍村(過疎化・高齢化が進む村)、ACEF(アジア教育支援)、ARUN(途上国の社会的投資)、グリーンピース(環境問題NGO)、グローカルみたか(三鷹で国際交流)、アジア学院(海外の農村リーダー育成)、ICU平和研究所、ICUジェンダー研究所、自分で探す受入先(都内自治団体)。ここで、翻訳作業や各種リサーチ、オンライン・イベント企画・運営、SNSでの広報活動等に取り組みました。
 
今回は、ICU生の強みである、語学力を活かした資料作成や英語でのイベント運営、ITスキルを駆使したSNSの活用、コロナ禍だからこそできた時間や場所を選ばないオンライン実習というのが特徴的でした。活動を通して、学生は、常に「問い」を持ち、自分の活動を「振り返り(リフレクション)」ながら、チームワークや自ら率先的に取り組むことの重要性、コミュニケーションの大切さなど様々な気づきを得たようです。また、大学生として社会に関わるという、ほぼ初めての経験の中で、社会の中で学生として何ができるか(ポジショナリティ)、さらに一方通行のボランティア活動とは違う、サービスをする側とされる側の「互恵性」など、自分自身と社会の関わり方を認識。今回の履修生が、この実習を終わりとするのではなく、今後も継続して、更なる学びを発展していくことを期待しています。
 
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