2020.10.23

2021年度より教員主導サービス・ラーニング・コースがスタート

2021年度から開始予定のサービス・ラーニング教員主導コース。このコースでは、ICUの教員が自身の専門分野に関連したサービス活動をアレンジします。学生は、教員による専門的な指導を受けながら、サービス・ラーニング(SL)をより専攻分野に特化させて学びます。コミュニティ(国内)SLは年間を通して30日間(活動時期はプログラムによる)、国際SLは夏期休暇(7-8月)または春期休暇(3月)の期間中に30日間活動します。30日間のうち、教員は一定期間、学生に同行し、リフレクション等を行います。
 
教員による提案型のプログラムのため、毎年、様々なプログラムが開講されることが予想されます。開講予定のプログラムについては、前年度の秋学期から冬学期頃に、説明会や各種お知らせ等で紹介します。
 
ICUには、人文科学、経済・経営学、歴史学、政治学・国際関係学、社会・文化・メディア、自然科学、教育学・言語教育、心理学・言語学、学際的なメジャー等、全31のメジャー(専修分野)があります(参考)。本コースの開講により、サービス・ラーニングと様々なメジャーの関連性をさらに深め、学生がより専門的にICUでの学びを活かしてサービス活動に従事することが期待されます。

2021年度開講予定のコース

SLR304|春学期…子ども科学教室のプラニングと実施(岡村秀樹教授、布柴達男教授)

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科学教室を企画し、近隣小学校および中学校で複数回実施する。春学期中、毎週のミーティングを重ねて準備を進める。実施毎に参加者及び保護者へのアンケートを実施し、それをみながら事後の振り返りを行う。

地域の子供に楽しい教育機会を提供することで地域貢献を行うと同時に、学生は理科教育の目的について考え、子供との触れ合いを経験し、実際的な教育経験を重ね、また、学校や子供をとりまく地域コミュニティーがどのように連携して教育を行なっているかを実地に学ぶ。子供達にとっては、科学の視点、科学を学ぶ意義、などについて大学教員や学生から刺激を受ける機会となり、さらに、 ICU生が来て科学教室を開いてくれた記憶は、科学に対しての親しみや興味とともに、その後も長く心に残る。

SLR304|春学期…戦争遺跡消失時代における平和教育の体験的学習プログラム開発(青木浩幸教授)

子どもたちのための、平和教育における体験的な学習のための教材と学習プログラムの開発。開発にあたっての技能習得と内容検討のための専門機関(現時点で、受け入れ先が提携する長崎もしくは京都が候補)でのサービス活動と、開発後の開発した学習プログラムの実践(教育機関・博物館・イベントなど)からなる。

戦争が遠い存在になっている現代の子どもたちに、平和を自分の問題として捉え判断する力を涵養するための体験的な学習が求められる。本プログラムでは、平和研究や平和博物館展示開発に取り組む研究機関を受け入れ先とし、平和教育の体験的な学習のための教材とプログラムの開発に取り組む。戦後75年が経過し、戦争体験者が減少し戦争遺跡が消失する中、体験的な学習のためには先進的なメディアの活用が期待され、その課題解決には学術的な意義がある。開発した体験的学習プログラムは博物館や学校での実践が期待される。