2021.06.22
現場での活動が少しずつ戻ってきた春学期のサービス・ラーニング
「一般教育:サービス・ラーニング」の授業が、今学期も二年目のオンライン開講となり、67名の学生が履修しました。「講義+18時間の実習」で構成される本授業では、学内外の約30の地域団体で、受講生がオンライン又は現場でのサービス活動を行いました。活動の内容は、三鷹の地域に根付いた商店街活性化や高齢者・子どもの支援、フードバンクやホームレス支援、農業、環境問題、国際協力、福祉など多岐にわたるものとなりました。また、活動先の拡充として、ICU学内の新しい組織も参加。総務グループでの「小学生向け生涯学習講座」、2021年度より発足したSDGs推進室での立ち上げ事業など、ICUならではのサービス活動も見られました。
学生の最終発表では、受入先の方々やSLアドヴァイザーの先生方、ICU生など学内外から46名のゲストに参加していただき、質疑応答を含む活気ある発表セッションとなりました。受講生からは、「大学と地域の連携(三鷹市で活動すること)の意義を学んだ」「当事者意識を持ちながらメンバーの一員として共に楽しむことが大切」「地域交流において信頼を得るには継続することが重要」「SLが終わっても活動に関わりたいと思った」等の学びや気づきの声がありました。
また、授業の中では、受講生を対象に「サービス・ラーニングと聞いて思いつく言葉は?」というアクティビティを初回と最終回に実施。初回では、「学ぶ」「貢献する」「協力する」「繋がる」という言葉が多く、10回の授業を経て実施した最終回では、「学び」「対話」「ポジショナリティ」「互恵性」等が見られました。これは、授業の中で学んだ、自分自身の立ち位置と社会への関わり方を意識し、社会の一員として地域コミュニティの方々と共に課題に取り組む経験をした結果であると考えられます。
今回もコロナ禍での授業と実習になりましたが、少しずつ、ICUキャンパスには学生が戻り、現場での活動も徐々に増え、地域コミュニティ、ICU教職員、学生間の直接的な対話が盛んになってきました。今後も、オンラインと対面の組み合わせをうまく取り入れながら、サービス・ラーニング・プログラムの発展を目指します。