2020.06.10

ICUの新型コロナウィルス対応に関するシンポジウムに参加しました

2020年6月6日(土)ICUの教育研究所が主催する「ICUの新型コロナウィルス対応に関する共同オンライン・シンポジウム(原題:[Online Joint Symposium]  Showcasing of Responses to the COVID-19 Crisis at ICU)」に参加をしました。SLCからは、春学期に開講した「一般教育:サービス・ラーニング」のオンライン授業について、その取組み内容と結果についてお話させていただきました。

お話した内容

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遠隔の授業やサービス活動は、初めての試みであったため、期待と不安がありました。例えば「遠隔で活動できる受入先が少ない」「学生の参加が少ない」「コミュニケーションの取りずらさ」などのネガティブな側面がある一方で、「コストや時間の制限を気にせずに活動できる柔軟性」「少人数だからこそ話しやすいオンライン授業」「新たな活動先との連携の可能性の広がり」などポジティブな面も多くありました。

授業では、5限と6限でのライブ講義・ディスカッションに加え、18時間の遠隔サービス活動を行いました。約30名の学生が、5つの受入機関で6グループに分かれ、国際交流(子どもたちとヴァーチャル遠足を企画運営)、三鷹での環境問題の意識調査、NGOのファンドレイジングとSNS広報活動、SLCの課題分析と提案などに取組みました。活動当初は、初めての遠隔活動で混乱も多かった「カオス状態」から、徐々に試行錯誤を重ねながら「クリエイティブ(創造的)」な活動に発展していく様子が見られました。

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また、以前からJSSLプログラムで提携していた「米国ミドルベリー大学日本校」との関係性も強化されました。様々な国に散らばる学生(ミドルベリー大学の学生や協定校の学生、ICU生)がインターネットを通して集まり、「自宅にいながら地域のためにできることは何だろうか?」ということを共に考えました。そこで、地域の人々と協働で、国際交流をテーマにしたプロジェクト(上述「子どもたちとのヴァーチャル遠足」等)を作り上げました。

結果的には、オンライン授業・遠隔サービス活動を実施できることが明らかになりました。「クリエイティブ(創造的)」であることが重要で、既存のやり方に捉われず、新しい方法を見つけ出し、新しいパートナーとの連携も広がりました。また、オンラインだからこそ、国や地域など場所の壁も取り崩すことができました。今後は、オンラインでの活動に加え、オンラインと実際の活動の組み合わせ等も可能になるかもしれません。新たな形の「サービス・ラーニング」を探求していきたいと思います。

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