2021.04.26

コロナ禍でできることに挑戦した春休み中のサービス・ラーニング

2021年4月23日(金)、春期休暇から春学期中の30日間のサービス・ラーニング(SL)実習に参加した10名の学生による、SL発表セッションを開催しました。セッションでは、それぞれの経験を受入機関やSLアドヴァイザー(※)、SLに興味のある学生と共有し、自身の活動の振返りと受入先への報告・お礼、アドヴァイザーの先生方からの学術的なアドバイス、これから参加を考えている学生への励ましの場となりました。

 

この春休みはコロナ禍での活動にあたり、遠方に行く場合は事前にPCR検査を受け、健康管理に十分に気をつけながら、地域コミュニティの現場での活動に従事しました。活動先は、2020年度にICUと協定を締結し、初の実習となった秋田県五城目町の「ドチャベンジャーズ」でのまちづくり活動、ICUの卒業生が運営に携わる徳島県上勝町でのごみゼロ運動、三鷹市内の子どもとの国際交流など、地域に根付いた活動が多く見られました。また、途上国の方々と農業を実践しながら自給自足の生活を送ったり、海外の子どもの教育支援や日本国内の子どもの支援に臨むなど、農業や国際問題、教育支援、様々な分野での実習が行われました。

 

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学生の学びには次のような声がありました。「農業生活の活動から戻った後も、早起きの生活が続いている。滞在中は食べ物への感謝の気持ちを持った。環境にやさしい生活習慣を身に着けることができた。」、「地域のニーズ把握と課題解決のために何かをしなければならないと感じていたが、実際に現地に行ってみるとニーズはないことがわかった。現地の方々と関わり合うことで、「よそ者」にしかできない様々な形の「サービス」があることがわかった」、「45種のゴミの分別を行う上勝町で、地域の人々との交流を通し、コミュニティが一丸となって環境問題に取り組む様子が、地域創生・活性化に繋がっているように感じた。この経験を基に、卒業論文のテーマを考え、さらに研究を進めたいと思っている。」


学生の発表を通し、コロナ禍で人と人との交流に制限がある中、サービス・ラーニングを通した人々との交流により得られる学びは非常に大きなものであった様子が見受けられました。昨年の夏は、国内外の全プログラムが中止となりましたが、今年の夏は、海外のパートナー大学と連携したオンラインのSL、そして日本国内でのオンライン又は現場でのSLを実施予定です。コロナ禍でできることに挑戦する学生の更なる学びを期待します。

 

※SLアドヴァイザー:サービス活動に関する相談・助言、指導、評価等を行う教員 。