2020.06.18
アジアのパートナー大学と共に「SLAN会議」に出席しました
6月18日、アジア地域におけるSL発展を目指すSLAN(サービス・ラーニング・アジア・ネットワーク)のミーティングに、8か国23機関約50名が参加しました。今回は新型コロナウィルスの影響により、台湾での開催が中止となり、初のオンラインでの実施となりました。台湾の「台北医学大学」とフィリピンの「シリマン大学」による主導のもと、各大学が、それぞれのサービス・ラーニングに関する最近の取組みを紹介しました。
ICUからは、SLセンター長西村先生より、教員主導コースやルブリック、コリスティング制度、アジア地域以外でのSL、奨学金など様々な新しい制度を紹介しました。プレゼンテーション終了後には「メジャーとSLを関連付けるのはとても良い!」など温かいご声援をいただきました。また、ICUのパートナー大学であるフィリピンの「シリマン大学」、インドの「ユニオン・クリスチャン大学」、「レディ・ドーク大学」からは、ICUとのプログラム紹介や今後の連携強化について話がありました。
その他非常に多くの大学が、サービス・ラーニングのカリキュラムに力を入れており、学生の参加率の高さや地域コミュニティとの強い連携による多様なプロジェクト、文系理系を問わず幅広い分野で、教員を巻き込んだプログラムが多く紹介されました。特に、ビジネス・経済、IT・コンピューター、教育、社会科学の学問領域でのサービス・ラーニングが盛んで、活動内容は、子ども、高齢者、障がい者、女性、漁民・農民支援が多いようです。また、SDGsのための環境・社会問題に関する実習プログラムを展開したり、昨今のコロナ禍により、オンライン・サービス・ラーニングに取り組んでいる大学もあるようです。
まだ日本国内でも発展途上の「サービス・ラーニング」が、広大なアジアでこれだけ多くの大学が注力して取り組んでいることに、改めて刺激をもらいました。2002年よりスタートした本ネットワークは、もうすぐ20周年を迎えます。長年関係性を育んだパートナー機関と、今後もサービス・ラーニングの発展を共に目指していきたいと思います。
▼会議主催の台北医学大学のメンバー(謝謝!)