2025年度 Language Program for Faculty(LPF)活動報告

2025年12月から2026年2月にかけて、教員のための語学プログラム(Language Program for Faculty:LPF)を実施しました。2024年度の初回開催における高い評価を受け、本年度が2回目の実施となりました。
LPFは、ICUの学生の教育的成長と教員の学術活動を結びつける、革新的なプロジェクトです。当プログラムでは、日本語が母語ではない教員を対象に日本語クラスを実施し、授業、学生指導、研究のための言語スキルを向上させる機会を提供しました。
当プログラムの最も特徴的な点は、日本語教員養成プログラムに在籍するICUの学生が講師(Student Instructors: SI)となり、教員に指導をしたことです。学生が教員から教わるという伝統的な役割分担を逆転させることで、学生は教員を指導しながら実際に教える経験を積むことができ、両者にとってユニークな学びの機会となりました。
対象は、日本語を学ぶ意欲がある教員とその家族とし、包括性と協力的な学習環境の実現を目指しました。プログラムは2025年12月から2026年2月までの金曜日の5・6時限目(15:25~18:05)に開催されました。前回のプログラム終了時に課題として挙げられた、日本語学習者のレベルに応じた授業を実現するために、今回は初級者向けの「はじめよう日本語」と中上級者向けの「みがこう日本語」の二つのコースをデザインし、各4セッションずつ、合計8回実施しました。各セッションは、参加者から収集したニーズ調査のフィードバックに基づき、入念にカスタマイズされました。
合計7名の教員とその家族、そして10名の学生講師が参加し、活気に満ちた授業が展開されました。
参加者の教員からは、少人数グループによるきめ細やかな指導や、SIの熱心な準備と質問に対する柔軟な対応が高く評価されました。また、単なる語学習得にとどまらず、日本の社会・文化的な背景を交えた授業構成が、言語の使用場面を理解する上で非常に有意義であったという声が多く寄せられました。学習ツールとしてQuizletなどのデジタル教材の活用や、日常生活に不可欠な基礎漢字の導入を希望する前向きな提案も見られました。
SIにとっても、教員との交流や実践的な授業運営は、自身の学びを深める貴重な経験となりました。本プログラムは、ICUのバイリンガリズムを支え、教員と学生が共に学び合う場として、その重要性が改めて確認されました。
一方で、2025年度から導入された新しい授業時間割の影響もあり、2024年度よりも参加者の確保が難しかったことも確かです。語学支援のニーズのある教員のスケジュールに合ったプログラムの計画が、今後の課題のひとつです。
*このプロジェクトは日本国際基督教大学財団(JICUF)の協力を得て実施されました。

