2022.02.05
長崎原爆展をオンライン開催
ICU サービス・ラーニング・センターは、2021年12月23日、長崎市、(公財)長崎平和推進協会と共催で「長崎原爆展」をオンライン開催しました。長崎のサービス・ラーニングに参加した学生が中心となって企画し、被爆者による講和とバーチャル資料展の二本立てで実施しました。
プログラムの前半は、被爆者の山脇佳朗さんがオンラインで講和をしてくださいました。当時11歳だった山脇さんは、爆心地から2kmで被爆し、父を亡くしました。原爆投下直後の経験をまるで昨日の出来事のように語る山脇さんの姿は、原爆の悲惨さを切実に訴えていました。海外の人にも自分の言葉で被爆体験を伝えたいという思いから、60歳を過ぎてから英語を学びはじめ、英語での講和も行っています。
後半は、長崎のサービス・ラーニングに参加した3名のICU生が、長崎原爆資料館所蔵の写真や被爆資料を説明する「バーチャル資料展」を行いました。「長崎原爆の概要」、「長崎原爆とキリスト教」、「長崎原爆と学校」の三つのポイントをまとめて発表しました。準備に携わったICU生は、「私たち戦争を経験していない世代は当時のことは想像することしかできませんし、決して本当の辛さを実感することはできません。だからこそ、学び続ける姿勢を大切にしていくことが大切だと思います」とコメントしました。
ICUと長崎は、世界平和を願い、キリスト教の歴史が深いことから、ICUと多くの親和性があります。戦後76年以上が経ち、被爆者が高齢化し、直接ご本人から被爆体験を聞く機会も減りました。
https://ocw.info.icu.ac.jp/sl/sl-20211223