SL Ambassadorブログ★インドネシアのSLプログラム紹介【感想編】
ペトラ・クリスチャン大学(インドネシア)のSLプログラムの紹介【感想編】
執筆者:SL Ambassador 石田
2019/12/19
#ペトラ・クリスチャン大学 #インドネシア #2019年夏
【活動内容編】を読む
今回はインドネシアでのサービス活動を通しての感想を紹介したいと思います!
まず始めにどうしてインドネシアを選んだのかについて...
インドネシアのサービスラーニングは前回の記事で紹介したように、インドネシア、中国、台湾、香港、韓国、オランダから来る学生と共に活動を行います。様々な国から来る学生と共にボランティアが行える事はインドネシアのサービスラーンングの一番の魅力であると思い、活動先としてインドネシアを選びました!また、サービス活動期間中はホームステイをさせて頂くので、村人がどのような生活を送っているのか、そして、村はどのような問題を抱えているのかについて知ることができると思った事もインドネシアを選んだ理由の一つです。
次にサービス活動を通して感じたことについて...
私は村で様々なフィジカルワークとノンフィジカルワークを行いました。私達の活動はインドネシアの学生が事前に決めていた為、実際に自分で現地のニーズを調査し、活動を考え、行動するということはできませんでした。正直、活動の中には、本当に現地のニーズにあっているのだろうかと疑問を抱くものもいくつかありました。しかし、私はサービス活動を「何もできなかった」で終わりにするのでなく、活動を通して村人から多くのことを学ぶことができたと思います。また、サービス活動を通して「新たな関心」や「これからの課題」を得ることができました。
村のゴミの現状は、ポイ捨てか燃やすかのどちらかでした。いくらゴミ拾いをしてもすぐに元の現状に戻ってしまい、村人のゴミに対する意識を変えることはできませんでした。しかし、ゴミ拾いをしても意味がないのではないかと思いながら活動するのではなく、どうしてゴミをポイ捨てしてしまうのか、燃やしてしまうのか、どんなゴミがどのような場所に捨てられているのか、どうすれば解決できるのかについて考えながら活動をすることで、ゴミ拾い活動も意味のある活動になったと思います。また、実際にゴミ問題の現状を自分の目で見た事によって、インドネシアだけでなく発展途上国などに日本国内での処理コストのかかるゴミを輸出している日本にも責任があることを実感しました。そして、自分が現地に行ったからこそわかったことを多くの人に伝えて、問題意識を持ってもらうことが重要なのではないかと考えました。
一方、ノンフィジカルワークでは子供と関わる機会が多くありました。村には小学校がなかったので、子供が学校に行くかどうかは親が送り迎えをするかどうかによって決まってしまいます。学校に行かない子供達は一日中遊んでいました。村の子供達はとても人懐っこくて、私達と遊ぶことや、私達の企画する異文化交流を楽しみに待っていました!子供達の喜ぶ顔が見れた時はサービス活動のやりがいを感じることができました!また、子供達との関わりを通して私が一番衝撃を受けたのは子供達の歯でした。村の子供達は歯磨きをする習慣がないので、歯は虫歯だらけでボロボロになっていました。このように、サービス活動を通して村人との関わりの中から村の抱える問題についても気づくことができたと思います。
最後に村での生活について...
私が活動を行なっていたBegaganlimoという村は比較的山の上の方にあったので、夜は涼しく、流れ星や美しい夜空を毎日楽しむことができました!流れ星を見るために皆で外で寝転がりながら色々な話をしたり、友達の誕生日お祝いのサプライズをしたりと、毎日とても楽しく充実した時間を過ごすことができました!
また、私の行った村には電波がほとんどなかったので、3週間はほぼスマホなしで生活していました!スマホを手放して生活してみることで、今までの生活で気づかなかったことや、人とのコミュニケーションの大切さなど多くのことを実感する事が出来たと思います。友達と一緒に話したり、遊んだり、村の子供達と遊んだりと充実した日々を過ごす事ができたのもスマホを手放したおかげかもしれません笑
最初は村での生活がとても不安でしたが、村人は皆とても優しく親切で、言葉が伝わらなくても私たちのことをあたたかく迎え入れてくれたので、段々と村生活を楽しむことができるようになりました!また、村人たちはお菓子やバナナ、ジュースなどをいつも私たちにくれました!お互い助け合い、支えながら生活している村人たちの暮らしは、村全体が一つの家族のような環境で、人と人とのつながりの大切さや思いやりの心を学びました!そして、今まで経験したことのないような村生活を経験したからこそ、自分がどんなに恵まれた環境にいるか改めて実感することができました。また、村生活を通して日々「幸せ」について考えさせられました。満天の星を友達と眺めた時間や水がでるようになった瞬間など、今までの私の生活の中で感じることのなかった沢山の幸せを実感しました。幸せの価値観は人それぞれかもしれませんが、小さな幸せを一つ一つ大事にしていくことで、自分も誰かを幸せにできるのではないかと感じました。
慣れない生活環境や言語の壁、サービス活動の意義など1ヶ月間多くの葛藤を感じる事もありましたが、たくさんの友達、またいつか帰りたいと思える場所、また会いたいと思える家族に出会うことができました。このように充実した1ヶ月を過ごすことができたのは、サービスラーニングに参加したからだと思います。私達が村のためにできた事は本当に小さな事ですが、私はサービスした以上に多くのことを村人から学ぶことができたと思います。村人から学んだ優しさや思いやりの心を胸にこれからも困っている人の手助けができるようなボランティア活動に携わっていきたいと思っています。
最後まで読んでくださりありがとうございます!インドネシアについては以上です!