SL Ambassadorブログ★フィリピンのSLプログラム紹介【感想編】
シリマン大学(フィリピン)のSLプログラムの紹介【感想編】
執筆者:SL Ambassador 岩野
2020/1/7
#シリマン大学 #フィリピン #2019年夏
【活動内容編】を読む
みなさんこんにちは!
今回は、フィリピンでのサービス活動全体を通して感じたことなどを中心に書いていこうと思います!
まず最初に、私が国際サービス活動でフィリピンにしようと思った理由は、プログラムの種類が豊富だったからです。フィリピンでは主に3つの施設やコミュニティに訪問して、それぞれ5日間ほどのサービス活動を行います。児童保護施設や小学校、村などさまざまな場所でさまざまな人々と関わることができるため、教育や貧困など複数の分野について学ぶことができるのではないかと思いました。
実際に、私は児童保護施設での経験が一番印象に残っています。性的虐待被害者として保護されている子どもたちと会う前、どのように接すればよいのか不安に思っていました。しかし、実際に会ってみると子どもたちはとても明るくフレンドリーで驚きました。彼女たちのおかげですぐに打ち解けることができ、充実した5日間を過ごすことができました。同時に、性的虐待という閉ざされた場所で行われる子どもへの暴力に対して強い問題意識を持つようになりました。そして、虐待が子どもの心身に与える影響や支援策・予防策について、より知りたいと思うようになりました。施設を去る日には、号泣してしまいました、、それくらい自分の中で印象深い5日間だったのかなと思います。
また、小学校では授業の様子を見たり学校の様子を見たりして、日本と比較したり、フィリピンの教育や日本の教育について考えたりするきっかけになりました。フィリピンの学校は日本ほど施設や設備が充実しているとは言えないものの、どこかオープンな雰囲気があり私はすごく素敵だと思いました。
最後に行った村では、ゆったりとした時間が流れていて、すごくリラックスできる時を過ごすことができました。家も暮らしも全く違う場所で、道路も途中までしか舗装されていなかったりトイレは自分で流したり、日本で暮らす私たちにとっては不便と感じるようなことが多かったと思います。しかし、そこに住む人々が村の将来に対してどう感じているのかインタビューをし、私たちが日本で当たり前と感じていることがそうではないことや、暮らし方によって生まれる価値観の違いについても気づくことができ、とても興味深かったです。
サービス活動を通して、活動先で出会う人々だけでなく、1か月間私たちをサポートしてくれたシリマン大学の学生たちとの出会いも素晴らしいものでした。彼らは主に現地の人々と私たちの間で通訳をしてくれたり、さまざまな活動の場面でサポートをしてくれました。
それぞれの活動場所では、一緒にサービス活動を行ったりリフレクションを通してサービスラーニングについて考えたり、一方でみんなで出かけたりすることも多く、とても楽しい時間を過ごすことができたのは彼らのおかげでもあります。
フィリピンでの1か月間は私にとって本当に大切な時間になりました。
そこで出会った人、食べ物、生活、虫、街並みなど、どれも素敵な思い出です。
行く場所がどこであっても、どんな生活であっても「行って良かった」と思える1か月になると思います。
サービス活動は「自分のために行うもの」だと私は思っています。活動自体はあくまでも手段でしかありません。人の行動や感情には多くの場合、動機が存在していると思います。自分はどんな分野に興味があるのか、なぜ興味があるのか、その行動をとったもしくは感じた背景には自分のどんな価値観が影響しているのか。サービス活動という手段を使って、自分自身を理解し掘り下げるモノだと思っています。これらを意識することができたら、きっと自分の将来を考えるにもいい判断材料になるはずです。
じゃあ別に日本でもいいし、サービス活動だけじゃなくても自己理解する機会なんて作ればいくらでもあるじゃないかと思うかもしれません。でも、サービス活動は一方通行なものではなく、双方向に学びを与える活動です。自分の行動があって、それに対する相手からのリアクションがあって、初めて成り立つものです。自分はこういう思いで行動した結果、相手の反応はどうだったか。それを考えることで自己理解だけでなく他者理解も可能になると思います。社会問題についても考えます。ひとつひとつの活動はもちろん、サービスラーニングそのものについても考えてみると、さらに自分自身の理解を深められると私は思っています。
そして、このサービスラーニングをここで終わらせないことが大切なことだと思っています。
私はこれから日本で子どもたち同士の異文化交流をお手伝いするような活動ができたらなと思っています。
フィリピンの活動紹介は以上です!(最後は私のサービスラーニングに対する考え方になってしまいましたが、笑)ありがとうございました!