サービス・ラーニングとは
-生涯にわたって他者と世界平和のために批判的に考え行動するための経験的学修-
サービス・ラーニングは、サービス(または、自発的な社会貢献をめざすボランティア)活動を通した学びを意味しています。社会の中のさまざま課題に対して人びとと共に共通の目的を持ち、それに対して自分事として取り組み、さらにはそうした課題に関する既存の知と自らの経験から得られた学びを結び付けることによって、新たな考え方、行動の仕方、自分自身のあり方を省察(リフレクション)しながら発展させる意図を持った経験的学修プログラムです。
サービス活動をするに当たって課題意識や自らの立ち位置(ポジショナリティ)を意識することで、批判的思考力、行動力を養い、多様性、相互性、寛容性を心がけたコミュニケーション能力をつけることで地球市民としてのアイデンティティを身に付け、自らが社会と関わっていくことの意味を見出します。学術的な知と経験的な知を分けるのではなく、その間をつなぐことは、学生一人ひとりが能動的に自らの視点を得ていくことにもつながります。リベラルアーツ教育は、個々の専門的な知を大切にするだけではなく、それを統合することの大切さを強調し、心の教育を通して市民性を育むことにも力を入れます。ICUでは、サービス・ラーニングを通して、学生が生涯にわたり、他者のために、そして大きくは世界の平和のために、批判的に考え行動し続けることのできる生涯学習者(ライフロング・ラーナー)として成長することを目標としています。