「Peace & Reconciliation Week 2026」開催

国際基督教大学(ICU)では、2026年5月25日(月)から5月30日(土)にかけて、「ICU Peace & Reconciliation Week」を開催しました。本イベントは昨年度に続く2回目の開催となり、今年も多くの学生・教職員が参加しました。
本イベントは、「平和」「和解」「多様性」をテーマに、学生自身が主体となって企画・運営する取り組みです。今年度は、Peace & Reconciliation Week 2026実行委員会を中心に、ICU×Peace and Reconciliation Club、Connecting the Memories of Nagasaki, Tohoku、RAC of ICU、IRIS(ICU難民・移民支援サークル)、ミドルベリー大学日本校など、多様な学生団体や教職員が連携して実施しました。また、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)、NPO法人 Piece of Syria、メディアNPO Dialogue for People、ナガサキ・アーカイブ(東京大学渡邊研究室)、ICUアーカイブスの協力のもと、ICU平和研究所(PRI)およびサービス・ラーニング・センターの後援、日本ICU財団(JICUF)の助成を受けて開催されました。
期間中は、展示、講演、ワークショップ、対話企画など、多彩なプログラムがキャンパス内で展開されました。特に、昨年度の長崎サービス・ラーニング(SL)プログラムに参加した学生たちがPeace & Reconciliation Week 2026実行委員会を立ち上げ、企画立案から運営までを担いました。ここでは、その中でも特に昨年度の長崎サービス・ラーニング(SL)プログラムに参加した学生たちが中心となって実施した企画の一部を紹介します。
講演企画では、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)から中村桂子先生、西山心さんを迎え、「核兵器と平和を考えよう―軍縮・不拡散と平和教育の最前線―」と題した対談が実施されました。また、元外務省職員で昨年までICUで教員を務めていた吉川元偉氏を迎え、「日本外交における核軍縮」をテーマに、国際政治の現実や葛藤についてお話しいただき、学生との活発なディスカッションが行われました。
展示企画では、「過去・現在・未来を横断する、戦争と平和」をテーマに、「パレスチナの猫」写真展や、「ナガサキ・アーカイブ」、「ICUアーカイブス」による展示が行われ、ICUが平和への精神のもとに築かれてきた歴史に目を向けながら、来場者が立ち止まり、平和を自分事として考える時間が生まれました。
また、体験型企画「かるたで知る"紛争"―遊びで考える"平和"」も実施されました。ICUの学生が制作した「ヤンゴンかるた」とNPO法人 Piece of Syriaによる 「シリアかるた」を通して、紛争下にある人びとの日常や文化に触れながら、参加者同士の対話が生まれ、「平和」についてともに考える機会となりました。
加えて、哲学者・永井玲衣氏との哲学対話イベントや、ICU教員である山崎歴舟准教授(物理学)、橋本直子准教授(法学)、田村未希助教授(哲学・宗教学)によるパネルディスカッションも開催されました。
さらに、昨年の本イベントにも関わった国際SLプログラム参加学生が企画メンバーの一人として携わり、映画上映会『「生きる」大川小学校津波裁判を闘った人たち』が実施されました。映像を通して、「生きる」ことの意味について、参加者一人ひとりが深く思いを巡らせる時間となりました。
なお、長崎SL参加学生による企画は日本国際基督教大学財団(JICUF)によるSDGs Projectの助成を、映画上映会の企画はミドルベリー大学のProjects for Peaceによる助成を受けており、本イベントはこうした支援のもとでの継続的な取り組みの成果の一つでもあります。
Peace & Reconciliation Weekは、「平和」や「和解」について多様な視点から考える場となりました。その中で、SL経験学生が学びを活かしながら主体的に関わり、次のアクションへとつながっていったことも印象的でした。

