2018年度国際SL体験談

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インド Lady Doak College

香港・韓国・日本から学生が集まり、障がい児施設や小学校、孤児院で子どものサポート。

様々な国から集まった学生との異文化交流をはじめ、インドの文化、民族、社会のことを学ぶことができた一ヶ月間だった。サービス活動では、地方の小学校と都会の高校の2箇所を訪れ、私たち(日本、韓国、中国)の文化やグローバル・ワーニングという問題、ジェンダーに関わる疑問について発表をした。インドのような保守的な社会の中で教えるのは難しかったが、とてもいい経験になった。そこでわかったことは私立と公立の学校の違いである。環境、生徒と先生の割合、リソースのギャップが激しいこと。この一ヶ月間でインドの現実、厳しい社会、教育など知り、自分の世界観が広り、自分が将来的に何ができるかや南アジア国に非常に興味を持った。また、インドの教育システムやカリキュラムのことを学び、教育を自分のメジャーにすることを決めた。インド行って本当に人生が変わった!

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インド Union Christian College

インドの大学の授業受講をはじめ、盲学校や小学校で子どもと交流。

受け入れ先のホスピタリティが非常に高く、こちらがサービスを受けることが非常に多くありました。現地の大学で様々な分野の授業を受け、たくさんの学生と交流できたことはとても良い思い出となっています。そして一番印象的なのは、滞在先エリアのケララが100年に1度の洪水に見舞われた事です。今まで当たり前だと思っていた事がいかに貴重であるかということを痛感しました。また災害時にもかかわらず私たちをゲストとして丁重にもてなしてくれるインドの人たちの心遣いも大変印象に残っています。自分たちも大変なのにいつも私たち日本人を気にかけてくれて、本当に頭が下がる思いでした。大学が避難所となり、ボランティアもたくさん派遣されたそうですが、私たちは寮内でおとなしく待機することしか出来ませんでした。最もサービス活動が行われる場に居合わせながらサービスを受ける側になるという経験をしたのは私たちが初めてではないのではないかと思います。他人へのサービスを通して学ぶのではなく、他人からのサービスを受けて学んだ1ヶ月でした。洪水という非常事態が私にたくさんの学びと教訓をもたらしたと思います。毎日たくさんの人と話し、色々なことをして、楽しいというよりは毎日ヘトヘトに疲れていましたが、プログラムに参加したのを後悔したということでは全くなく、充実しすぎていて「楽しい」を通り越してしまったという感じです。毎日が新鮮で濃厚な1ヶ月でした。サービス活動から学ぶ事も多くあると思いますが、私はそういった普段の生活の中でたくさんの事を学んだり、サービスについて考えたりする事の方が多かったです。サービス・ラーニングでの思い出は一生のものになる事間違いないと思います。

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タイ Assumption University

バンコクの高校での日本語クラスとパタヤの福祉施設などで活動。

バンコクとパタヤにて、日本語を教えるボランティアと福祉施設のボランティアという二つの活動に参加。それぞれ違った側面からタイについて知ることができ、新たな知見を得られてとても有意義な4週間になりました。バンコクの高校で日本語を教える活動は、私が教育に関心があることもあり、とても楽しみに、また事前準備も行なっていきました。しかしいざ授業プランを考えて実施することになった時に、ICUの他の学生とアイディアを練る際、意見が分かれたり、授業までの準備時間が短いにも関わらず、なかなか案がまとまらず、3人のみのグループワークにも関わらず難しいなと思ったのがとても印象に残っています。活動中、一緒に行ったICUの学生たちと一緒に感想や考えを共有しながら4週間過ごしましたが、同じ活動でもそこから学びとることは十人十色で本当に面白いなと感じました。また、アサンプション大学の学生が4週間、私たちを気にかけたり、タイ語の通訳をしてくれたり、とても手厚くサポートしてくれました。現地の学生と仲を深め、文化交流もできたことは良い印象として残っています。活動先で出会う沢山の人たちとの交流を通し、学びが深まったことはもちろん、サービス・ラーニングを通して自分が思いもよらなかった発見を得ることができました。

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インドネシア Petra Christian University

世界各国から学生が集まり、郊外の村で施設整備や修繕事業など地域支援活動。村の家庭にホームステイ。

一番印象に残っているのは、インドネシアのルームメイトやオランダからの学生参加者と自分たちのことについて話したこと。それぞれの国の生徒によって価値観や考え方が大きく異なり、将来に抱いている夢の大きさや、自分自身についての考え方などが自分とは大きく違って凄く刺激になった。また自分たちで話し合うだけでなく、その外国の参加者の人たちと互いに話した内容についても意見交換などを行えたことで、直接に自分の考え方が変わるきっかけとなった。また、サービス活動全体に対して大きく印象に残っているのは、日本との集団内での働き方の違いである。日本では、集団で何か活動を行う場合、周りを意識して他の人だけが働いてる状況に罪悪感を感じたり、働いてない人に何か感じるものがあると思うが、今回の参加者たちの中ではそれが少なかったと思う。それも、文化による違いだと思い興味深かった。プログラム参加者は日本人が少なく、他の全員が外国の生徒である部分は凄く良かったと思う。せっかくの海外で、いろいろな国の人と接することで日常生活の中からも学ぶことや刺激がたくさん得られてインドネシアで良かったと感じた。とにかく、日本の学生と関わるだけでは得られないほどの影響を彼らから受け、自分の将来に大きく影響する貴重な経験となった。

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フィリピン Silliman University

1週間ごとに異なる団体(児童擁護施設、DV被害者支援センター、村、小学校など)で活動。

一週間ごとに小学校など様々な団体を訪問。一番印象に残っているのは公立小学校での日本文化紹介です。ICU生同士で授業の内容を考えたり団結して準備をする必要があったため、授業を終えた後は大きな達成感を感じました。また、田舎の村で4泊ホームステイをしたことも良い経験となりました。4泊という比較的短い期間でしたが、日本とは全く異なった環境(wifiがない、川で洗濯、家の周りがにわとりや牛、豚で囲まれている)で暮らすことができ、ゆっくりとした時間を過ごせました。親戚同士が近くの家に住んでいるため、ホームステイ先の従兄弟たちがたくさん遊びに来て子供達と触れ合う時間も多かったです。ここでは特にアクティビティがスケジュールされているわけではなかったので、ホームステイ先のファミリーに伝統的な織物を教えてもらったり、子供達と川で遊んだり、自然に触れることができました。普段の生活とほぼ真逆の環境でのホームステイにだったため、ホームステイ前は心配していた部分がありましたが、のんびりとしたペースで過ごすことが出来たので、慣れない環境で崩していた体調も回復することができました。日本を離れて1ヶ月間生活することは心配かもしれませんが、最後は日本に帰りたくない!と思ってしまうほど、現地で出会う人々とは強いつながりを築くことができます。

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中国 The Amity Foundation

知的障がい者施設等での交流や、子どもから高齢者まで様々な世代の中国の人々と交流。
 
昆山にあるコミュニティセンターで、ICUの参加者二人で手作りした「かるた」に子供たちが熱中してくれたことが印象に残っています。ここでは、20人くらいの幼稚園から小学生の子供たちに、日本の文化やゲームの体験と英語を使ったアクティビティをしてほしいと言われました。私たちはあまり日本にいるときに十分に準備できず、持って行ったものもあまりなかったので、現地で手に入るものを使ってできることを活動が始まる前に2人でたくさん考えました。その中で日本文化であるかるたと英語を混ぜてアクティビティをすることを考え、画用紙と色鉛筆を購入して絵を描いて自分たちでかるたを作りました。それを子供たちが楽しそうにやっている姿を見て、自分たちが必死で考えたり手作りしたものを楽しんでくれることの嬉しさを実感しました。事前に十分に準備できなかったり、戸惑ったり上手くいかないこともありましたが、おかれた環境の中で何ができるかを考えながら試行錯誤を繰り返すことで、学びや成長が得られたと思います。中国のプログラムは他の国と違って派手さはありませんが、受入先担当者の方々がサポートしてくださる中で、ある一定時間の使い方を丸々任せてもらえられるため、主体性が求められ、やる気次第でいくらでも実り多いものにできるプログラムだと思いました。
 
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ケニア GLMi

小学校での教育支援や現地NPO、ボランティア団体を視察。

小学校や現地NPO、ボランティア団体を訪問。もともと国際協力の仕事に関して興味があったのですが、実際にケニアへ行ってみたら、援助依存問題などその難しさについて身をもって知りました。現地の人々を援助したいという気持ちがある一方で、サービス・ラーニングは自分たちの能力の範囲内で相手に尽くし、そこから学ぶということが目的だということを理解してもらうためにぐっとこらえることもありました。この経験を通じて、現地の人たちが自立的に発展していくことがなければ本当の開発はできないと感じ、開発の難しさを学びました。今回は小学校という実際のフィールドと、それを統括する国連という大きな機関を同時に見ることができたので大変大きな収穫でした。

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