2023年度コミュニティSL体験談

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JSSL(Japan Summer Service-Learning) プログラム

jssl_kawada_f.jpeg川田采奈

日本にいながら世界中の留学生と異文化交流できる経験は貴重で、日本人の視点と外国人の視点の両方から日本の文化や環境、歴史を見つめ直すことができました。また、受け入れ先の方々のお話を同時通訳する機会があり、通訳の難しさと大切さに気づくこともできました。
このプログラムで印象に残った点は、海外の学生との交流を通して、食文化、家族関係、学校教育、環境政策などの幅広いトピックにおいて日本と海外を比較できたことです。日本とは異なる文化を知ることで、日本の交通の便利さや街の清潔さなど今まで当たり前に受け入れていたことに対して感謝の気持ちが芽生える一方で、英語教育の非実用性やビーガン食の選択肢の少なさなどの課題点も発見することができました。また、留学生と共に日本を探検するなかで、身近にも畑があり環境教育が行われていることや、長野県の山奥に天龍村という豊かな歴史と文化を持つコミュニティが存在していることなど、今まで気づかなかった日本の側面を発見できたことが興味深かったです。

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長崎平和推進協会・長崎大学

np_aizawa_f.jpeg相澤陽香

核や外交の分野の最前線で活躍されている専門家の方とお話できたり、色々な資料館の館長や学芸員の方に質問や意見交換をする機会をいただけたりと、とても充実したプログラム内容でした。
サービス活動で印象に残っているのは、現地の高校生や大学生と一緒に核や平和についてのイベントであるピースフォーラムの運営を行ったことです。台風接近の影響で、大幅な規模の短縮をしなければならなくなったものの、数十名で準備してきた学習内容やガイドに自信をもって当日の運営ができました。また、準備期間での長崎の高校生との関わりの中で、被爆地である長崎で教育を受け、育ったからこその核に対する意識の違いを感じることができました。ピースフォーラムに参加した全国の小中高生が、被爆者に対して積極的に質問をしたり講話への感想を述べたりしているのを見たり、学習中に話をした参加者がイベント終了後にお礼を言いに来てくれたりしたことで、達成感を感じることができました。

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AISL(AIU X ICU Service-Learning)プログラム

金井七海

私は地域での人との繋がりや多世代交流、地域の違いによって子供の興味に影響が生まれるのかというテーマで活動し、三鷹市ではまず小学校を活動先として訪問しました。三鷹では時期的に小学校がまだ春休みに入っておらず、小学生の学校での様子や授業なども見学することができた一方で、秋田県では時期的に小学校が春休みだったこともあり、三鷹と同じ条件で秋田での活動を比較することが難しかったです。しかし、条件が違うからこそ、学校での子供の居場所と地域の子どもの居場所という二つの側面を見ることができたともいえると思います。
2つの地域を拠点とし活動できた点、国際教養大学の学生とも共に活動できた点が非常に印象に残っています。子供の居場所とまちづくりというテーマに関する学び、サービス・ラーニングとしての学びだけにとどまらず、今後も続いていくような人との繋がりを作ることができたことも、今回の活動の魅力であったといえると思います。

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NPO法人 抱樸

hoboku_nagao_f.jpeg長尾ホサナ

高校在学中から興味を持っていたNPO法人抱樸を活動先として決めました。自分で一から連絡を取り、サービス・ラーニングについて説明し、内容や日程などを交渉したことで、主体的で実践的な学びが活動前から始まっているような感覚でした。
活動内容は、主にホームレス自立支援、子ども・家族支援でした。それまではどこかにいる誰かの「事例」「社会問題」として見ていたけれど、活動中は自分の想像を遥かに超える困難な状況に置かれた人たちを目の当たりにし、無関心・無関係ではいられないという「目の前の課題」として向き合うことができました。
支援の現場が、まさにサービス・ラーニングの重要な要素である「互恵性」を体現していたことがとても印象に残っています。炊き出しでは、そこに集う人が立場関係なくコーヒーを片手におしゃべりをする光景が見られ、生活困窮者のためにやっていることが、実はボランティアや職員も含めた全ての人の居場所になっていることを実感しました。

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世田谷区立明正小学校

mei_suzuki_f.jpeg鈴木優理

私は今回のサービス活動として、一年生の学習サポートや水泳の授業の補助員、全学年のプールの補助員も担当したので、全校生徒に顔を知ってもらうことができました。「教育実習」とは違い、「ボランティア」として受け入れてもらっていたので、私は先生のように子供たちに教えるという経験は授業中はできませんでしたが、放課後のエイサーチームの練習ではOGとして教える機会を得て、普段の授業を観察して気が付いた先生の教え方を真似して、私も「褒める教育」を心がけて教えてみました。このように、与えられた機会を自分なりに最大限活用して、インプットとアウトプットの両方を経験でき、とても良い活動となりました。
日本以外の国籍を持った子が多く通っていて驚きましたが、彼らに寄り添って話すことを心掛け、教室では通訳したり英語で会話したりすることを続けるうちに仲良くなれて距離が縮んだ気がしました。別れ際に"Bye"と言って手を振って帰って行った姿がとても嬉しく、印象に残っています。

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しげんcafeわくわく

waku_hori0_f.jpeg堀はぐみ

私は、地域コミュニティや、孤独・孤立の問題に興味がありました。そのため、ソーシャルファームやリサイクルショップ、カフェ、地域交流拠点としてなどのさまざまな側面を持ち、それゆえにさまざまな背景を持った方が集まる場所である、しげんcafeわくわくさんで活動することを決めました。
いろいろな方が集まり、この場所で過ごされている様子を見て、地域交流拠点の重要さを実感しました。また、ここで働いている方やお客さんとお話をしたり、同じNPO法人の中の他の事業の視察に行かせていただいたり、関連団体の方とお話しする機会を設けて下さったりと、色々な方とお話をする機会をいただきました。活動を通して、事業や法人の運営、福祉、社会運動などについてもお話を伺うことができ、今後の進路についても考えることが多かったです。ここで30日間の活動をできたことは、自分の人生においてとても大切な経験となりました。

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認定NPO法人キッズドア

kd_ueshima_f.JPG上島あや菜

30日間のプログラムであるため夏季休暇のほとんどの時間をSL活動先で過ごしていたような感覚です。しかしプログラムに参加して本当に良かったと心の底から思います。なぜなら大学で学べる学術的な知識を超えた、社会問題の現実に迫ることができたからです。
私は経済的に困窮している家庭の子どもに対する学習支援に取り組みました。一人一人抱える事情が異なる子どもたちと接する中で、今後どのような支援が必要となるのか、多様な観点から考えるきっかけになりました。
活動を通して最も印象に残ったのは、困難な環境に置かれている子供たちは見た目では全く判断できないということです。それはそれまで抱いていた子供の貧富はなんとなく見た目でわかるだろうというステレオタイプが崩れた瞬間でもありました。

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チャルジョウ西会津農場

トリミングchal_kimura_f.jpeg木村なつ

私は福島県にあるチャルジョウ農場さんで活動し、宿泊したダーナビレッジでは、世界中から農業をするためにやってきたボランティアの方々と一緒に暮らすという経験をしました。水をやらずに行う無灌水栽培や有機農業を行う農場で、環境に配慮した農業を学ぶつもりで活動を始めましたが、農業に限らずさまざまなことを吸収できた一ヶ月間でした。日々の農作業の中で農業や環境について学び、ダーナビレッジでは初めてヴィーガン生活を体験しました。他にもエコビレッジの役割を果たすダーナビレッジで環境に負荷をかけない暮らしを経験しました。活動先を見つけるのにはとても苦労しましたが、都会では体験できないような貴重な経験をすることができました。
サービス活動を通して多くの人に出会い、さまざまな価値観や生き方を知りました。世界中からボランティアが集まるダーナビレッジでは、今まで出会ったことのない価値観に触れる機会が多かったのが印象的でした。

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